大人気ビジネス書籍レビュー -94ページ目

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 |G.キングスレイ ウォード /G.K

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
G.キングスレイ ウォード /G.Kingsley Ward
新潮社 刊
発売日 1994-04-01


「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」(まえがきより)
本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。
本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。
原書は『LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON』で、全世界でミリオンセラーとなった。時代が変わっても輝きを失うことのない1冊。(土井英司)

お父さんたちの胸に響く本 2010-06-20
父親の立場で読ませて頂きました。



仕事に対する心構えとして大いに参考になったことはもちろんですが。



その行間には父親が息子に向ける強い愛情がにじみでているので、そこに大いに共感を覚えるのです。



三十通目の手紙「あとは君に任せる」は涙なくして読むことができませんでした。



私の息子はまだ小学生ですが、この本がわかるようになるにはもうしばらくかかりそうです。




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