今は将来の夢として総合格闘家になる事を胸に秘めていますが、当時は総合格闘技の存在すら知らなかったのです。


何故、乗り越えなくてはならなかったのか?

桃子に最近聞いた話しですが、武将會を立ち上げる前は、「絶えずいつ辞めようか」と考えていたそうです。

たしかに学校が終わればすぐ稽古の毎日。


3年生くらいになると友達と遊ぶ時間も欲しかった事でしょう。



最大のプレッシャーは武将會を立ち上げた時の道場頭が桃子と大将だった事です。


空手と何とか縁を切ろうとしている桃子に責任感と言う重りがのしかかりました。


たまたま道場立ち上げ時に同年代の女子が数人入門してくれた事が救いでした。


それまではほぼ男子の中で修行していましたが、精神的に楽になったと語っています。


しかし、皆の前で結果を出さなくてはならない。


そんな気持ちだったそうです。


残念ながら今年のリアルチャンピオンシップは延期となってしまいましたがこの大会には特別の思いがあります。




数年後の事ですが、それは空手を一緒に始めた大将が先に目の前でチャンピオンになった事です。


その時からリアルチャンピオンシップには並々ならぬ闘志を燃やしていました。


兄弟でありライバルです。


そんなこんなで毎日、自分の道場での稽古が始まりました。


3年生から4年生にかけては同門の後輩の支えもありじわじわと力をつけてきました。


そして4年生になり初めてリアルチャンピオンシップの出場権をとりました。


ナントこの年は将志も出場権を獲得し、家族全員で遠征する事になりました。


そして迎えた本戦の舞台。


厳しい現実と向かい合います。