まずは6月からのメニューの試運転。


       本音其ノ弐

其ノ壱では道場主、経営者に対する本音を書きましたが今回は生徒、保護者の方々に対する本音を書きます。

空手や柔道などを始めるきっかけは様々です。

どんな習い事でも始めてしばらくしてある程度上達して来ると目標も徐々に大きくなってきます。

フルコンタクト空手で言えば大会。

初級戦から始まり中級戦。そして上級〜頂点の全日本。


すごく強くなりたいのか。

そこそこ強ければ良いのか。


すごく強くなりたい。

全日本を取りたい。

そんな考えの方々に本音を言わせてもらいます。



親も子も腹を括って取り組まなければ無理です!

親の覚悟は特に!



全日本に出場する事が目標なのか、全日本で上位入賞。優勝を最初から考えて選抜大会に挑むのか。

たまたま桃子、大将が一度ずつではありますが戴冠しました。

一つだけ言える事は、取った年の稽古や自主練は凄まじいものがありました。

私事で恐縮ですが経費的にもかなりの負担がある為、老体に鞭打って休みなく働きました。

今回の新型コロナウィルスの影響で休館していた道場も6月より再開できそうです。


各道場の仲の良い先生方とのお話しでよく出る話題に


「この状況では退会者は増えても新規入会者は絶望的だろう。」


確かにそう思います。
退会の理由としては



進学が近づく人。

現状の家庭内での優先順位。

経済的な事情。

非常事態の収束を待つ。


やむを得ない状況は多々ありと思います。



  テンションが下がってしまった。


これが一番問題です。

大会、全日本を目指しているジュニア空手を対象とした(特に小学生の)考えです。


本気で全日本を考えプランを立てて動いていればハッキリ言って死語でしかありません。


この状況下でテンションと言う言葉で親が全てにピリオドを打つのには疑問満載です。

厳しい言い方ですが結局そこまでの考えでしかなく二人三脚が成立していなかったのでしょう。


まだまだ不安定な社会情勢ですが全てをテンションと言う便利語で解決して欲しくはありません。


昨今の加熱していたジュニア空手ですが今回の騒動を期に稽古方針もゼロからのスタートとして原点回帰が必要だと考え反省しています。


強くなる為、全日本タイトルを目指す為の準備に計画性を持って厳しく対応する事としました。
(そこを目標とする人達には)


今回のような事態がおさまり再スタートにあたり全ては遠い過去の実績でしかありません。


 テンションが下がった。=自信がなくなった。

 テンションが下がった。=最大の逃げ道

低下した体力は自己の責任でしかありません。

実はテンションが下がっているのは子供ではなく親なのかも知れません。

「子供に言ってはいても全然やらない。」

「ゲームばかりしている」

よく聞く話ですがどんなに仕事で疲れていても毎日30分でも1時間でも子供と一緒に動いていれば違う結果が出るはずです。

親の思う通りにならないのであれば子供と空手を共有する時間を作るべきだと思います。

そして親も子も全てテンションと言う言葉で完結するのは.....。

であればゼロから始めるのも最大の勇気かと思います。

人に追い抜かれる事は恥ずかしい事でもなんでもありません。



あの人には勝てないから。

帯の色で抜かれたから。


こんな理由で意欲を失ってしまう家庭(あえて家庭と書きます。)もある事でしょう。


もう、大会、試合以前の問題です。

厳しい現状や悔しい思いを沢山しても負けずに立ち向かうからクリアした時の大きな感動があり、その流転が子供を大きくします。

その逆にしても節目、節目の家族のケアが必要不可欠です。


武将會は小学生6年間に重点を置いてプログラムしています。


今まで書いた事はあくまで私がジュニア空手に対する物差しでの考えです。


其ノ弐までの予定でしたがこの勢いで書こうと思っていた事があります。

以前からタイミングを見ていたのですが今だから書ける(自分的に)内容です。


本音其ノ参として次回書きますが一部の親御さんには耳の痛い内容かも知れません。