前回の続きです。


開会式前に入って来た情報ではトーナメントは試合直前に知らされるとの事でした。

開会式後、試合直前の当該階級の集合時にならなければ試合コートも試合順も知らされません。

全く日本との仕組みの違いにカウンターパンチを受けました。

しかし、皆条件は同じです。
全て流れに任せる事にしました。

と、その時私の60年来の親友であり武将會の隠れ指導者 禪(ゼン)師範が登場しました。


話によるとよからぬ病で入院していてまだ退院1週間だそうです。

禪師範の指示で、いつ試合の招集が来るかわからない為、直ぐに各自アップに入りました。


桃子は東海林先生にミットを持って頂きアドバイスをもらうなど流派、団体の枠を超えて日本代表どしてチームが出来上がって行きます。

開会式。

日本代表選手はメインコートに配置されて皆緊張の面持ちです。


カナダのレイ師範スピーチの後ろでは極真拳武會の金子会長の姿が本部席中央にありました。

捕捉説明になりますが、カナダはアメリカの隣で北米として称される事がありますが、このモントリオール地区だけは英語圏ではなくフランス🇫🇷語が共通語として使われています。

英語を話す事はできても公用語はフランス語として使われています。

開会式後は型の試合からスタートしました。

こちらのルールは1人ずつ演技をし、五審制で最高得点を10として一斉上げで審判が得点ボードをあげます。
その中の最高得点と最低得点とを引いたものの合計点で勝敗が決し、同点の場合には延長戦が行われます。

型の試合が進む中出番を待ちました。

その時は突然来ました。

将志、大将と続けてウェイティングの合図が来ました。

セコンドは1人のみ。

禪師範に全てを任せてコートに送り込みました。

結果は速報でご報告させて頂いた通りです。

この日の将志は動きが良かったです。

身長差があり手足が長い相手ばかりなので上段に来る蹴り技に細心の注意を払い突きと下段で勝負に出ました。


この日の将志はガードが完璧だった事です。

日頃の稽古の成果が試合で出ました。


藤原最高師範との記念撮影。

続いて大将はシードされましたが予選での動きが悪く接近戦での押しを取られるなど最悪でした。

禪師範が厳しく反省点をしているとインターバル中に金子会長から闘い方の厳しい注意、アドバイスを頂き決勝戦に臨みました。

決勝は日本人同士の闘いとなりましたが上手く軌道修正が出来て優勝する事ができました。


大将のクラスは日本人が上位を独占しました。


試合後地元ギャルからチョコレートをプレゼントされ写真も撮られました。

実は何故か将志が以外にも地元ギャルにもてまくつまていました。
あちこちで写真を求められて照れていました。


そして武将會としては最後に桃子の道場なのですが試合順がかなり後ろになった為、時差ボケ睡魔との闘いが先にやって来ました。

まだ試合を待っている日本人選手も同じ状況だったと思います。

まして桃子より後の選手達は精神力、集中力との闘いだったと思います。

桃子の試合が始まったのは6時を過ぎていました。

桃子のトーナメントの方は最終的にはシードされいきなり決勝となりましたが、その相手は2歳年上の14歳で60パウンド(約27kg)の体重差がありました。

試合は東海林先生のアドバイス通りに動き、スピードと左の突きが冴えまくり本戦で決着をつけました。

試合後の桃子の話。

蹴りが今まで味わった事の無い重くて強かったそうです。

桃子の闘ったコートは10メートル四方の広さでした。

この広さを大きなフットワークで上手く利用していました。

東海林先生ありがとうございました。



一位の表彰台に乗っても彼女の方が大きい!

実際にはこんなに体格差がありました。

三姉弟揃って優勝する事が出来たのも日本チームの団結力があったからだと思います。

後は先輩達の応援を力一杯する番です。



外国人同士の激しいサバイバルとなった闘い。

迫力がありました。


中学生以上の決勝は一つのコートを観客が取り囲むように椅子に座っての観戦でした。

この大会は入場料もありまさにプロ格闘技の雰囲気が漂っていました。

地元の選手が勝つとスタンディングで大騒ぎです。

私的には好きな雰囲気です。

そして今大会のメインエベントには極真拳武會の藤井先生が予選からのオール1本勝ちで締めました。

何試合か怪我によるアクシデントもありましたが幸い大事には至らず良かったです。

全試合が終了して体育館を出たのは10時30でした。

とても長い1日でした。

また日本の大会とのスタイルの違いに多々戸惑いましたがこの一日で経験した事は今回初めて国際大会に参加した三姉弟にはとても良い経験になりました。

記憶にも記録にも残る大会でした。


このブログは遠征3日目?の深夜に書いてます。

1日タイムラグがありますが次回は昨夜行われた地元選手、スタッフの方々との盛大なサヨナラパーティーの事を書きます。

今回貴重な体験をさせて頂いた極真拳武會 金子会長、先生方、主催者の藤原最高師範。
そしてとてもフレンドリーに接して頂いた現地スタッフの皆様、最高の経験ありがとうございました。