前回あまり触れなかった武将杯について書きます。
道場開設1年4ヶ月にして主催大会を開催する事になりました。
この大会に備えて保護者の方々、特に選手クラスの皆さんには重要な役割を担当して頂き、道場で何度もリハーサルをやりました。
当初の予想を大きく上回り40団体、244名の選手がエントリーしてくれました。
幼年、小学生のみなのでまずまずの人数です。
コートは2面。まずは審判団の編成から入りました。
この大会の構想の中では審判部長の役目を武心会の田辺先生と一狼塾の木村先生にお願いする事は事前に取り付けてありました。
各コートの主審、副審の先生も、実績十分のメンバーの方々に受けて頂く事が出来ました。
やはり審判団の精度が大会を大きく左右します。
入賞者に贈るトロフィーは出来る限り大きな物を用意するつもりでいました。
全日本級の物だと思います。
MVPやベストバウト賞なども設けました。
まだまだ小さな小さな大会ですが、何か一つでも印象に残る大会にしたかったのです。
そして記念すべき第1回大会に大会立会人として是非御招きしたかった静空連盟理事長の芹澤理事長とリアルチャンピオンシップ主管、宮野道場の宮野代表にもお越しいただけた事がとても嬉しく思いました。
試合の方も普段闘った事の無い道場どうしの対決も多く、見所満載でした。
進行面では入念なリハーサルの効果が出て、大会後のブログなどでも賞賛のお言葉を頂きました。
第1回大会ということで選手宣誓は武将會の部屋頭、桃子、大将に任せました。
緊張したとは思いますがいい経験です。
次の大会からは前回のMVP選手が選手宣誓をする事になっています。
また、MVP選手とベストバウトに選出された選手は次の大会には招待選手として大会費無しで招待されるシステムにしました。
大将 優勝
桃子 準優勝
将志 優勝
何とか面目を保ちました。
この日、「秋の王者決定戦」の開催も発表しました。
会場もスケールアップした場所での開催です。
大会を終えて運営に携わって頂いた全ての方、参加して下さった全ての選手に感謝でした。
印象に残ったのは表彰式前の選手たちの笑顔です。
闘い終えて言葉ではうまく言えない位の自然な、おおらかな笑顔で戦友達が話し合っていました。
やって良かった。と思いました。
もう一つは桃子、大将を中心に各大会で活躍してくれた生徒達が居たからこそこれだけ多くの参加団体、参加人数に繋がったと思いました。
武将杯後も忙しい毎日は続きます。
前年に続き外部団体の大会には積極的に参加しました。
その中でも印象深い大会は6月に開催された昭武館主催の風林火山でした。
この大会はトーナメントが当日発表の上、初参戦だった為、ワクワクドキドキでした。
当日会場でパンフレットのトーナメント表を見て衝撃が走りました。
大将の一回戦の相手は、2年前に対戦した事があり、その時は一方的に突きを効かされ、何とか判定迄持ち堪えて0〜5で完敗した相手でした。
正直な話、途中で試合を止めて欲しかったくらいにどつき回されました。
私も妻も表面上は笑顔で大将に接していましたが、心の中にはかなり強烈な隙間風が吹いていました。
当の大将は倒す気満々です。
うちの道場でも「突きの怪物」と言われているほどの突きの持ち主でした。
当然、優勝候補でシード選手でした。
大将は作戦的には真正面から打ち合う気でいました。
自信があったのでしょうか?
大将に任せました。
試合は大将の言う通り真正面から打ち合う試合に終始しました。
本戦引き分け。
延長になっても一歩も引かずがっぷり四つのどつき合い。
延長の判定が出る前に大将に言いました。
「カッコイイゾ」
体重判定の結果勝つ事が出来ました。
判定後に主審の方も「いい試合だったぞ」
2人を讃えてくれました。
大将に教えられました。
「倒せない相手はいない。」
と言う事を。
彼の気持ちを背負ってこの大会を優勝する事が出来ました。
よく耳にする事があります。
何回か対戦して勝てない相手や、自分より身体が大きな相手の壁にぶつかった時に諦めたり愚痴を言ったりする人がいます。
桃子、大将に空手のいろはを教えてくれた師範が訓示でよく言っていた言葉があります。
「大きな相手だから負けた。」
「帯が上だったから負けた。」
そんな事を言ってるなら試合なんか出るな‼️
小さな時に聞かされた言葉が自然に身体に染み込んでいたのかも知れません。
上半期を教えて優勝回数は8回になりました。
次回は下半期を書きます。