そんなこんなで再度出戻り状態で空手を続けました。

この年は大将がある団体の全日本大会の権利を既得していた為、初の全日本大会に出場しました。
この大会には同じ道場の仲間や師匠も参戦していました。

大将は一回戦で技有りを取られて直ぐに取り返したのですがその後また取られてしまい初戦敗退でした。

この大会の後半は一般の部の試合が組まれていてわが道場の師範の出番でした。

話は少しそれますが、この大会で現在懇意にしていただいているi塾のK先生と出会いました。
実は私の妻がK先生のブログの愛読者でよく話題に上がっていました。

K先生の名前をパンフレットで見て、試合を見るのを楽しみにしていました。

試合前の緊張している時に話しかけて大変申し訳無かったですが、ご挨拶させて頂きました。

K先生の試合を見て感じるものがありました。
それは  殺気でした。

気合い一閃相手に突進してたたみ込み、見事に優勝しました。


私の好きな闘い方でした。

試合後にも声を掛けさせて頂き
「いい試合を見せて頂きありがとうございました。」
と礼をしました。

この時から現在に至る迄大会のサポートや公私にわたりお世話になっています。

話を戻します。

さぁいよいよ師範の登場です。

私は少しでも力になれればと外野から応援をしました。

が、またここでトラブルが起きました。

これは私が悪いのですが、この大会ではセコンド以外、一切のアドバイス等が禁止されていました。

それなのに私は外野から残り時間のタイムを大きな声で発声してしまったのです。

運が悪いのか運命なのか?前筆した前の道場の指導者に見つかってしまい、
「声をかけるな!」と強い口調で厳重注意されました。

私はつい「うるせぇな。時間刻んだくらいで!」

と言い返してしまいました。

さぁ大変!

過去の因果があるのか無いのか?烈火の如く詰問されました。

後で周りに居た人達から言われました。
「ただ時間を刻んだだけなのにねぇ。」

しかし、ルールはルールです。
いくら相手が相手でもルールを犯した上、反論までしては救いようがありません。

何となくその場は収まったのです。
が、ここからが大変でした。

試合は師範が優勝しました。
そのあとの試合を見て居た時です。

大会関係者の先生が私のところに来ました。
この先生とは大会などでお会いするとご挨拶をさせて頂いたりして世間話などもした事もあります。

「すいませんが後で全試合が終わったら本部席迄来て頂けませんか。師範も一緒に。」
と、ここには詳しくは書きませんがかなり困ってました。

私は一人で呼び出されるのは良いのですが師範まで巻き込んだ事を悔やみました。

全試合が終了し、本部席に師範と行きました。

私は一人であれば、詫びるべきは詫びた上である程度の事は言おうと思ってましたが、ルールを破ったのは私です。師範をこれ以上巻き込みたく無かったので全て頭を下げるつもりでした。

そこには私を呼び出しに来た先生と、よく会話を交わす先生がいました。

まずは謝罪をしました。

が、当事者はそれでは収まらずそこに居合わせた人の前でかなり強い口調で私をまくしたて上げました。

やった事の良し悪し以前にあまりに酷い言葉使いに先生の一人が年上の人に対する言葉づかいを注意する程でした。

もはやこのままでは話が収まらない。
この話の論点が見えました。

「以後、この流派の大会への出場を自粛します。」
この言葉を落とし所にしなくては終わらない。と思い言いました。

私の思惑通り、

「今、言いましたね。」

と食いついて来ました。

他の先生は
「何もそこまで言わなくても。」

と言ってくれましたが、私にとって好意的に接して下さる人がほとんどだったのですが、このブレーンに居ては師匠にも子供にも迷惑をかけてしまうと思いました。

またまたノープランで行動を起こす事になりました。

ある先生に言われた事があります。

「人は絶対合わない人っているもんだよ。いくらこっちが歩み寄っても。」

結局その場はなんとなく話が終わったのですが当事者が私に頭を下げさせしてやったり。と思って居たからどうでも良かったです。

全て事実であり私の帰りを待ってこの状況を見て居た方も多数います。
今になっては笑い話です。

人は自分の信念を曲げずに論をする事は大事な事です。

ただ残念な事は事情はどうあれ年上の人を糾弾したり、噛み付いたりする時は理性を持って行動する事が必要だと思います。

そしてまた年が明けます。
吐いた唾は飲めません。

ここまで親のエゴで始めた空手を続けてくれた子供の為にも行動を起こさなくてはなりません。
環境を作らなくては。

この年いよいよ動き始めます。