岡部芳郎と武士道
《天才エジソンを支えた唯一の日本人助手》

世界の発明王トーマス・エジソンを
支えていた日本人、その人の名は
「岡部芳郎 / おかべよしろう」

山口県立大島商船学校卒業後、
海軍予備少尉に任官。

その後、アメリカに渡り電気技師として
エジソンの研究所で働くこととなります。

1909年に渋沢栄一を団長とする
第一回渡米実業団を出迎え、
集合写真の一枚を撮影したのも
岡部芳郎だと言われています。

エジソンを含む岡部芳郎とのエピソードは
多く残されていますが、

その中でも岡部芳郎の誠実な人間性と
その働きぶりにエジソンを感嘆させたと記されます。

エジソンはこのように言っていました。

「自分のこどもでさえ、私の周りから、
しょっちゅう金品を勝手に持ち出すのに、
岡部はテーブルの上にお金が置いてあっても
手をつけることは決してない」

※人の物を勝手に取らない、盗まない、というのは当たり前の日本人の岡部に対して、

エジソンの周りは勝手にモノやお金を持っていってしまう。

今でも、日本のレストランではイスにカバンを置いたまま席を立っても盗まれることは滅多にありません。

エジソンはそういった日本人の心（良心）に感激したようです。

そしてこんなエピソードも・・・

エジソンが街中で暴漢に襲われたとき、
得意の柔道で相手を投げ飛ばしエジソンを守った。

誠実さと、強さ、そして優しさを持っていた、
誇るべき日本人です。

天才エジソンから岡部芳郎は高く評価されていました。

武士道の徳目とされる「仁・義・礼・智・信」（著者：新渡戸稲造 / 武士道より）

という五常の徳がその行動の基準になっていればこそ、
岡部芳郎さんのような人物になれるのだろう。

武士道精神、世界に誇れる日本の精神文化です。

日本人の心は「強く」そして「優しい」のだと
世界に胸を張りたいです。

押忍

歴史と古典を学び人間力を高める勉強会

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