決して身体能力に恵まれたわけではない。
誇らしい戦績を残しているわけででもない。
今電車で隣に座っている人とも何ら変わりない。
しかし、そんな男が目標に向かって歩み始めた。
前戦、東洋太平洋3位の男に無謀にも挑んだ男。
ファーストコンタクト。実力の差は歴然だった。
しかし結果は薄氷の勝利だった。
僅かな一撃の積み重ね。
僅かに、僅かに、命を削るように、その僅かを。
そして最後の最後に手にした勝利。
山川はその勢いの元、日本王者、中川を最後の最後まで追い詰めた。
しかし・・・。
もう一度あの激戦が今。
山川和風、真価を問う一戦がここに完成。
何卒、ホールにてご声援を。