チョコレートには豊富な抗酸化ポリフェノールが含まれ、
動脈硬化予防、コレステロール値を下げる、
がんの発生を抑制するなどの健康パワーがあります。
せっかくのおいしいチョコレート、体にいい食べ方をしましょう。
チョコレートやココアの原料としておなじみのカカオ。
原産地はブラジルのアマゾン流域とベネズエラのオリノコ河流域とされ、
栽培適地は、赤道をはさんで南北緯20度以内にあり、
年間を通じて高温多雨の地域がよいとされている。
高脂肪・高カロリー食品であるがゆえに
「鼻血が出る」「太る」「虫歯になりやすい」
と何かと攻撃されがちなチョコレート。
最近になっていくつかの成分が健康パワーとして注目されている。
人間の体をサビつかせる活性酸素と闘う抗酸化物質(スカベンジャー)には、
水溶性のビタミンC、脂溶性のβカロチン・ビタミンE・ゴマリグナン・リコピン、
両溶性(どちらにも溶ける)ポリフェノール類などがある。
赤ワインやお茶などと並んでカカオにも豊富なポリフェノールが含まれており、
すぐれた抗酸化効果を期待できる。
がんの発生とチョコレートの関係については興味深いデータがある。
チョコレートをたくさん食べる国では胃がん死亡者が少ないというものだ。
例えば、一人当たりの年間消費量が最も多いスイスと日本を比較してみると、
スイスのチョコレートの消費量は日本の約6倍、
胃がんによる死亡者数は約4分の1となっている。
その他、アレルギーや胃潰瘍を予防する効果も期待できるという報告もある。
チョコレートの甘い香りには集中力や記憶力を高める効果があることが
いろいろな実験から明らかになっている。
また、チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれており、
神経を鎮静させる作用があることもわかっている。
「チョコレートを食べると興奮して鼻血が出る」というのはむしろ逆で、
ヨーロッパなどでは寝る前にチョコレートを食べたりすることもある。
チョコレートの原料であるカカオ豆にはカルシウム、
鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれている。
特に女性に不足しがちと言われている鉄分を、
おやつにチョコレートを食べることで補うことができる。
また、食物繊維が豊富に含まれている点も見逃せない。
しかし、チョコレートは紛れもなく高脂肪・高カロリー食品。
いつでも好きなだけ食べていいというものではない。
チョコレートとうまく付き合うために、ぜひ心がけて欲しいのは食べるタイミングだ。
つまり、チョコレートのカロリーを脂肪として体にため込まずに、
筋肉や脳の活動エネルギーとして使い切るようにしてみてはどうだろうか。