イビサ島は、スペイン・バレンシアの東約80kmの地中海沖合にある島。スペイン領の自治州および同名県のバレアレス諸島の中で3番目に大きな島である。正式名称は、カタルーニャ語表記のEivissaである。この名前はフェニキア語「Yibosim」に由来する

 

紀元前654年、フェニキア人がこの島に港を建設し、エジプトの舞踊の神ベスに因んで「Ibossim」としたのが始まりとされる。後の「Ebusus」としてローマ人に知られていた。ギリシャ人はフォルメンテラ島とともに「松に覆われた島」の意で Πιτυοῦσσαι と呼んだ。アッシリアの台頭によりイビサはカルタゴの支配下のフェニキア人植民地となり、染料、塩、ガルム(魚醤の一種)、羊毛などを産した。紀元前400頃には、島の Cuieram 洞窟はにカルタゴの大地女神タニト (Tanit)の神殿も築かれている。以降、フェニキア人の主要交易航路上にあった。

島の支配は、地中海沿岸地域の支配権の変遷とともに、ローマ帝国やヴァンダル人、ビザンティン帝国、イスラム諸国家、アラゴン王国など、様々な勢力の間でその支配権が争われて来た。スペイン継承戦争を経てブルボン朝に置かれたスペイン王国領となる。18 - 19世紀にはイギリス海軍によって「Ivica」として知られていた。近世以降スペインは、当初はアラゴン王国、やがてそのアラゴン王国などを統合したスペイン王国が領有して、現在に至っている。