「ともぐい」を読み終えました。 わたしとしては、う~~ん・・余り入り込めなかったなぁ・・・、という感じでした。
何となく熊の生態や性癖、また登場人物に対する表現に厚みが感じられないような気がして、全体の物語性は特異な内容ですから、次々に読み進めては行けましたけど。
しかしこのような内容の本を読みますと、後の本が妙に刺激の無いものに感じられていけませんね。
久しぶりに過激な動物ものを読んだ後遺症なのでしょうね。
ちょっと頭を切り替えて次の本に行く必要があるようです。
話は変わりますが、昨日はまた夕方「ブラタモリ」の録画を観ました。
黒部峡谷がその舞台で、6年前の黒四ダムからの続きのような感じです。
今回は黒部峡谷そのものから、黒部第一ダム、第二ダム、第三ダムと訪れて、その位置関係や建設秘話などが紹介されて行きました。
黒部第三ダムに差し掛かった時、画面にチラリと工事現場の当時の白黒動画が出て来ましたが、観ているわたしとしては何度か見た記憶があり、「あっ、高熱隧道だな・・」との特別の感慨が湧いてきました。
裸で削岩機を回している姿や、作業員へ水を大量に掛けているようす、また特殊な筒を持ってダイナマイトを仕掛けようとしている姿は、昔吉村昭著「高熱隧道」を読んだ後、他のテレビ番組で何度か目にしたことの有る様子だったのです。
「ブラタモリ」でも第三ダムの地下道を通る時、高熱部分に差し掛かりましたが、わたしはタモさんの「これが高熱隧道だったのですね・・!!」の言葉を期待して待っていたのに、タモさんは何も言いません。
案内人の人が「これがかの高熱隧道と呼ばれた所なのです」と説明しても「あぁそうですか」と初耳の様子なのです。
「へー、タモさんは高熱隧道を知らなかったのだ!!」と、そのことが意外で、あれほど地質や地形に詳しい人でもそんなことも有るのか~~と、何か少し嬉しいような、不思議な気持ちになったのでした。
タモさんはわたしと同年生まれですが(ですから勝手にタモさんなどと親し気に呼んでいます)、わたしなどとは比べようも無いほど頭の良い人で、わたしの方が7か月ほど年上なのですが(わたしは1月生まれで戦中派ですが、彼は8月生まれの戦後派になるようです)わたしとしては尊敬している人なのです。
そのようなタモさんが、わたしが知っていて知らないこともあるのだなぁと、これは地学的なことでもあるだけに、気分良くその後夕食が食べられたのでした。
吉村昭著「高熱隧道」は、吉村作品を読み始めて割と早い時期に読んだものでしたが、当時知り合いの土木会社の経営者にその話をしたところ、「土木関係者で知らない人は居ないよ」とのことでした。
本は読んでいなくても、専門家はやはり専門家なのだなぁ・・と、それを聞きいたく感心したものでした。
今日は寒風が吹いて寒いですが、明るいキンセンカの花です。昔フランスに居た人が、ニースの海岸沿いにたくさん植えられていて懐かしいわ、と買っていかれたこともありました。 ニースとキンセンカ、さぞかし明るい風景でしたでしょうね。
