「ミッドナイト・バス」という映画を見ました。

 

良く来る映画好きのお客さんと「ドライブ、マイ、カー」の話をしている時、ふと、似ているというか・・と、偶々思い出したらしき映画で教えてくれたのが「ミッドナイト・バス」でした。

 

その映画友お客さんの評価は、特に評価すると言う程でも無かったようなのですが、映画好きとしましては、まぁ一応見ておくか、という事になりまして、レンタル店にて借りて来ました。

 

この映画でまず感じたことは、~ 優しい男の物語だな ~ ということでした。

 

(ここからは簡単ネタバレ的になりますが)

 

主人公の男は長距離バスの運転手ですが、十年ほど前に離婚しています。

 

そして、現在は付き合っている彼女が東京に居ます。

 

偶々彼の運転するバスに乗った元妻は、更年期障害が酷く、バスを降りて街中のベンチでうずくまってしまいます。

 

それを見た主人公は「大丈夫か」と声を掛け、介抱するのですが、ここまでは普通そうしますねー。

 

しかしその後、主人公は優しい性格らしく、元妻に寄り添い、家に招いたりして何くれとなく世話をするのですね。

 

見ている方は・・「おいおい・・・」となるのですが、その内離婚の原因が、当事者二人の不仲とかいうのでは無くて、主人公の母親の嫁に対する無体な接し方にあったことが見ている方にも解ってきます。

 

しかし10年以上も分かれていて、しかも今は付き合っている良き女性が居るのに・・との思いは見ている方からは拭えません。

 

~ 何か中途半端な嫌な男だなぁ ~ と思わせるのですが、その内現在付き合っている東京の女性に、別れよう、と言い出すのですね。

 

この付近から、観客としては(わたしだけかも知れませんが)、なにかミャクリャクが無く嫌な方向へ行きそうだから見るのを止めようか・・・、となるのですが、どうにか見ていましたら、元妻は、主人公と暮らす実の子供(兄と妹)とも仲直りをして、心機一転主人公とは別れて再出発のため出て行くのです。

 

そしてその後、何と主人公の男は、以前付き合っていた東京の女性の再就職先を見つけて、以前貰った弁当の空重箱を下げ、会いに行くところで終わるのですね。

 

優しくて弱い男の物語、と言うことなのか、わたしには深層心理表現までは良く判らない映画でした。

 

しかし、この主人公のような人は現実には居るでしょうね。

 

元妻も、最後どちらにも可能性を含んだ東京の女性も、現実には居るでしょうね。

 

人とは弱い生きものだ・・、または、優しい人とは弱い生きものだ・・、ということに気が付くだけの映画、そうであれば「ドライブ・マイ・カー」に似ているとも言えます。

 

もしかして映画友は、そこまで感じ取っていたのでしょうか・・・。

 

何かイマイチ「うん、なるほど」と思わせてくれない所が、似ていると言えば言えそうな感じもしますが・・・。

 

製作者はどの付近を狙ったのでしょうかね・・・解りません。

 

一応見終えてしまいましたからそれでよい映画、なのかも知れません。

 

 

風蘭 赤花