大沢在昌氏の「暗約領域」を読み終えました。

 

正に暗約の上の領域を綱渡りで渡っているような、そして暗約は犯さない、といったことがお互い(二方面)の存在価値?と成って、小説の本流となっているような、そんな内容でした。

 

このことは過去の「新宿鮫」でも良く見られた構図のようです。

 

鮫島と公安、鮫島と反社会勢力、これらが絡み合って事案が進んで行くのですね。

 

小説ですから良いですが、どちらにしても余り縁が無い方が良い所ですね。

 

読んでいない人も居られるでしょうから、内容は書けませんが、最後まで興味を持って読めた小説でした。

 

 

映画のほうは「ペーパームーン」と「八月の鯨」が良かったです。

 

「ペーパームーン」は二度目でしたが、ティータム・オニールが良いのですね。

 

あの抑えた演技が自然で、黙っているとちょっと怒ったような感じに見えるのが、少し笑うと見てる方をホッとさせるような感じが良いですね。

 

「八月の鯨」は、別に何も起こらない映画なのですね。

 

二人の老姉妹の会話が主で、淡々と進んで行くところがまた自然で良いですね。

 

お年寄り二人が主人公の映画・・、今までに見たことはありませんでしたが、最後まで何も特別に受けることも無く見てしまうのでした。

 

日本の「かもめ食堂」のような、平たんな空気がどこか安心させてくれる、そんな映画も時には良いですね。

 

「小さいおうち」も、少し似たような雰囲気の感じられる映画でした。

 

それにしましても、後で考えれば今回の小説と映画・・・何となく落ち着き加減は似ているのかも知れませんが、ちょっと面白い対比ではありますね。

 

恵蘭 達磨