自分がコントロールできない。

あごの下の肉、腕の肉削ってしまいたい!


いつものように過食。

お腹が痛い。おいしくない、だけど食べてしまう。


でも、私は自分を愛するということをあきらめたくない。

鏡は私の何を映し出すのだろうか。鏡に映る自分、そこに私の本質は見えない。


食べ物にまみれて私の涙がとまらない。

心が弱まっている。


この気持ちを止めたければ死ねばいい。


ふとそう思った。


しかし肉体から解放された魂は幸せにはなれない。

根本的な問題を直さない限り。。。

私の体重増加は激しく、私も危機感を感じカウンセリングを始めた。

今の過食が始まる前、私は食べる量が少なくてもチョコレートチップクッキーをやめることができず

そればかり食べていた。カウンセリングのあとそれを食べることはなくなったが、それでも過食は治まらない。

明日から、明日からという気持ちと、もう食べてしまったのだから、という考えに支配され

私は食べ続けた。胃が張り裂けるほど食べた。でも、吐かなかった。


私は今まで吐きたくても吐けなかった。

過食症ではあるが、過食嘔吐ではなかった。嘔吐を試みるたびに私は母の泣いている顔を思い浮かべてしまう。

なぜなのかは分からないが、嘔吐だけはしなかった。なぜかできなかった。


手持ちの服はもう着れない。冬休みから15キロも一気に太ってしまった。

同じ服ばかり着る。揺れる肉が嫌いだ。そぎ落としてしまいたい。切りたい。削ってしまいたい。

そしてまた、大学2年の健康な私、そして高校3年の時の幸せな私に戻りたい。


好きな服を着て、運動をして、笑顔を取り戻したい。

自分に自信をもち、自分のことを愛したい。

私は弱い、でも改善の意志はある。時間がかかってでもいい、絶対に痩せて過食を克服する。

日本へ一時帰国してから、私の過食がまた少しづつ始まった。

私は一度、母にレストランや食べ物の話をしていたときに”でも、あなた食べないでしょ”と言われたことを

とても気にしていて、食べないといけないという焦りと自分の拒食じみた行動の限界が合わさり

異常な食慾を持ち始めた。

大学へ戻り、私は過食症という自覚もないまま、以前の過激な運動と定期的な過食を繰り返した。


夜中にスーパーへ行き、バニラアイスを箱ごと買い、全て食べる。

スーパーで買ったクラッカーを全て食べ、そして晩御飯を食べる。

目の前にスーパーの袋を置き、自分が購入したジャンクフードの箱を潰して袋の中にいれた。


そして翌朝、異常なむくみと自己嫌悪に陥り、私は誰とも話さなくなった。

私は醜い、周りと喋る自信がない。醜いと思われたくない。といった、支離滅裂な思考が私の頭に駆け巡った。

そんなことが冬休みまで続いた。


そして冬休みの後、現在私はとうとう過去最高のデブになった。