クラス分けは学校教育の根幹をなすものだと思います。


クラスの人数によって教師と生徒の接する密度が違ってきますから

学習する内容の質が大きく変わってきます。

また、どういった基準でクラスを分けるかによってクラスの雰囲気は

全く異なり、子供たちの影響の受け方に大きく反映されていきます。


どの時代にどういったクラス編成にするのかを一義的に決めること

は出来ません。

しかし、先生と生徒の双方に教育の弊害が出るような状況を招くこ

とは避けなければいけません。

現在、まさにそのような環境の中にありながら具体的な改善は遅々

として進んでいないように思えます。


問題点は何か?

学校教育の社会への対応の遅れもありますが、塾、予備校の存在

が大きく影響してしまっているのも確かです。


学校教育が不十分だから塾、予備校が補完することは悪いことでは

ありませんが、利潤追求の営業体が教育に深く立ち入っていくという

のは悪循環を助長することにほかなりません。


規制ということではありませんが、教育産業は経済の仕組みの中に

存在し、加熱したり崩壊したりする可能性を内包しているわけですか

ら、部分的な補足であれば問題ないものの、子供たちの進学状況を

大きく左右するほどの現状は改善しなければいけない状態にあると

思います。


その改善策とは何か?  クラス編成との関係は?


次回に続きます。




未来を育む学校にするためには先生方に成長していただくことと

クラス分けの工夫、この2つが必要だと思います。


学校の先生方の多くは優秀な学業成績を残されて教職に就かれ

ています。

学問を指導する上でそれは大切な用件だと思いますが、生徒の

多くは優秀な成績をなかなか納めることができない未熟な存在な

のです。


しかしながら、社会の中で仕事をし、家族を養い、税金や年金、健

康保険料を払っている中心はその未熟な生徒だった私たちです。


勉強は最もお金がかからない未来への準備であり、自己実現のた

めに最も身近にある有効な手段です。

未熟な生徒たちが未来の社会を築く主役でありながらチャレンジす

べき年代でチャンスにめぐり会えていません。


未熟な存在にヒントを投げかけるのが教育ではないでしょうか。

優秀な生徒も未熟な生徒も未来への架け橋なのです。


大人が子供を指導するという教育の捉え方は、ともすると大人の

都合のいい教育を施すことにつながってしまいます。


教職が聖職と呼ばれるのは教育の場から新しい可能性が生まれて

いくからではないでしょうか。

可能性は教えるだけの教育、教えられるだけの教育からは生まれ

ません。


子供たちは未熟であって当然です。一生懸命に栄養を吸収するのと

同じく一生懸命に知識を吸収しようという特質を持っているのが子供

たちです。


そこに各家庭の考え方が加わり個性が培われていきます。

個性がない人はいません。個性はあって当然ですから、ことさらに

個性を重視するというのは思慮の浅い発想だと思います。


教育は施しではありません。

教育の場は未来への接点です。先生方も子供たちも未来を感じられ

ない環境で教育は成立しません。


時間と共に新たな扉が開かれ、技術が進歩していきます。

教師と生徒の接点は同じ時間の共有もありますが、年代ということで

捉えれば確実に子供たちのほうが新しい時代を生きることになります。


未知の世界へ羽ばたく子供たちを前に私たちが出来る教育とは何か?

教育とは今を教えることではないのです。


先生方が教職に就かれてから日々の学校運営と共に、子供たちと

接することによって学ばなければならないことがあるはずです。


教育学ではなく教師学が日々の教育と共に行なわれなければなりま

せん。

大学での研究だけでは学ぶことが出来ないこの教師学を先生方が

始められたとき、学校は未来を育むエネルギーが躍動する場に成

長すると思います。


つづく


公立の小・中学校で何が必要なのかといいますと、先生も生徒も

活かすための工夫だと思います。


視野が広く個性的な校長先生のもとでは大変効果的な学校運営

がなされている場合があるはずです。


しかし、多くの生徒と先生方は大変つらい状況の中で学校生活を

送っていらっしゃるのではないでしょうか。


学校教育の規範はもちろん必要ですが、それは土台として機能す

べきであって遵守することが第一義とされるのは間違っていると思

います。


自由闊達な意見の交換とそれをヒントとして全体をまとめあげる手

腕が必要です。

作られた枠にはめ込むのが使命と考える旧式の教育観念はもう通

用しません。


しかし、個人の資質に多くを負うというのでは個人の負担が大きくな

り過ぎますので、有能な先生を活用し、生徒を育てる場の提供をし

なければなりません。


現場至上主義に徹する必要があると思います。

皆のための教育を皆で考え作り出していく環境が必要です。

教育基本法や指導要綱はもちろん必要ですが、全ての生徒を同じ

内容、進度で導くのは発展途上の段階では通用しますが、もはや

その時代は過ぎ、全ての先生方が同じ方向を目指さなければなら

ないようでは魅力に乏しい国民の養成しか出来ないと思います。


行政の机上の政策は教育現場に限らず、多くの現場においてもはや

通用せず、現場に携わる関係者やそのサービスを受ける人たちの能

力を押さえ込み、削ってしまっています。


勉強も運動もひ弱な国民を創出してどうしますか?


大人は真剣に子供たちを育み、子供たちは未来をつむぎだす、そんな

強く明るい学校が必要だと思います。


子供たちの自由を守らないと教育はますます疲弊してしまいます。


つづく



現在、公立の小・中学校では宿題が全くといっていいほど

出ていません。

一部の国立大学附属小学校でも同様ですので、宿題の

効果があまりないものと判断されているのかもしれません。


宿題も確認テストもないという全体の傾向なのでしょうが、

それによって、漢字が苦手な子や自分で判断して問題を

解く集中力に欠ける子が増えているように思います。


中学生で、塾や家庭教師を利用せずに満足な成績を残す

ことは、ほとんど不可能に近い状況です。


塾の月謝は一人15000円~25000円ぐらいは必要になり

ますので、兄弟、姉妹と考えると大変大きな経済的な負

担になり、それに進学準備のための学資保険などを加え

るとびっくりするような金額になってしまいます。


教育の格差は表立ってはあまり目立っていませんが、既

に相当な格差が生じていると感じています。


それによって、本来伸びるべき人材が育ってきていません。


目立った成績は取っていなくても自分のペースで勉強を

進めることが出来る子。

少しヒントを与えたり、興味を持たせるための導入があれ

ば見違えるほど頑張れる子。

分野を限ると突出した思考力や判断力を発揮する子など

未来につながる素晴らしい力が教育の仕組みの中で埋も

れてしまっています。


生活全般に言えることではありますが、決定的に変化をさ

せないといけない時期が来ていると思います。


格差社会は次のステップへのGOサインではないでしょうか。


格差ではなく個性を見つめて誰もが積極的に参加できる社

会を作る下地(ベース)が必要です。

豊かであってもそうでなくても子供たちがさまざまな力をつけ

自分自身を発揮していくチャンスを得ることが出来る教育環

境が今、必要なのです。



つづく


高校生の進路を考えたときに優秀な子は有名大学に進学し、

そこでの新しい勉強や生活、その後の就職に対する期待など

明るさが見える未来にエールを送ることが出来ますが、そうで

ない場合には少々考え込んでしまいます。


大学では自由な発想、研究が社会に貢献する教育となるはず

ですが、あまりにも社会の仕組みの枠にとらわれすぎており、

社会に従順な人材の育成しか行なえていないように思います。


利益追求の使命を持たない大学での研究なくして、新しい全て

のものの創造は困難だと思います。

塾にしても大きく捉えて政治にしても大学から新しい発信なくし

て皆のためになる斬新な取り組みは生まれないと思います。


これまでの仕組みはほどほどの社会を維持するためのほどほ

どの人材育成、ほどほどの教育しか実現されていないように思

います。


もっと素朴な疑問に答えられる研究機関が絶対に必要です。

素朴な疑問を受け止め、そこに工夫をもたらすことが出来る人

材が必要です。


中学校まではあまり勉強に興味が持てなかったけど、自分の

発想を実現するために必要な基礎知識を高校で習得し、大学

での取り組みの中で自己実現に向けた研究を進める。

そして、社会に貢献できる人材となり自分のためにも皆のため

にも仕事が出来る人があらゆる分野に必要です。


目標のない勉強で人は育ちません。

しかし、目標が受験に成功することではだめなのです!




今日の授業は水溶液の性質(理科)と単位の変換(算数)でした。


酸性とアルカリ性、リトマス紙、BTB液、フェノールフタレイン液、

これだけ言葉が並んだだけでもう大変ということになってしまう

子もいます。


今の小学校では1回の授業の中で5つ以上の事柄を新しく学ばせる

ということは無理なのでしょうね。


小学4年生も6年生も同じような授業の進め方をしてあげないと

きっと分からない子の方が多くなってしまうのでしょう。


でも、6年生より4年生の方が漢字が書けたり、計算が上手だったり

するようでは困ってしまいます。

やはり6年生なりの授業の聞き方をしなければなりません。


単位の変換は小学生にとって確かにやっかいな内容です。しかし、

どの子も半分ぐらいは身につけておかないと中学校で低迷してし

まいます。


皆が嫌がらないように注意しながら、取り組みやすい単元を混ぜ

たりもしながら、あきらめずに身につけてもらいますよ。


情報のキャッチボールが出来るようになってください。

もう1歩だよ6年生!

元気一杯のクラスです。


4年生の内容ですと理解しづらい箇所があっても、皆で進めていくとい

う雰囲気の中でついつい乗せられてしまうということがよくあるようです。


どれだけ説明しても意欲に結びつきにくい子にはこの方法が一番です。

特に理解力があっても面倒くさがる場合には打開策はこれに限ります。


あとは少し繰り返して忘れないようにすれば新しい学習は完了です。


塾に来て力を発揮することは皆が好きなのですが、難しいことを学習す

るというのには少し抵抗があるようです。


でも、発揮するだけの力はどの子も持っていますから演出次第だと思っ

ています。


授業は先生の力だけでは成り立たちません。


子供たちの力があってこそ内容のよい授業になると思います。


車についている車外温度計はお昼ごろで37度になっていました。


でも、自転車に乗っていると思いのほか涼しく感じられます。

秋分の日まで10日足らずですからずい分日差しは和らいできています。


日光が差し込む角度が低くなっていますから、夏の照りつける日差しと

違い少し黄色みがかって肌に優しい感じがします。


今日は風もあり、日陰はとても心地よい空間になっていました。


しかし、この温度差ですから体調をくずす子も多いようです。

日差しが強い日はお年よりも外出を控えたほうがよさそうです。

日陰を選んで歩かないと思わぬ体力の消耗でつらそうなお年寄りを見か

けました。


早めの休憩、早めの水分補給が何より大切ですね。


中学生の実力テストは今日で終了です。それぞれに手応えはあるようで

すが、予想外のミスも出ているようです。結果はどうなるでしょうか。


来週からは2学期の学習内容が本格的にスタートします。

子供たちも夏休みの感覚から秋の行事へと興味が移り、新たな気持ちで

学習も進めてくれると思います。


美しい秋の変化に触れながら新しい知識をたくさん身につけてください。



ガソリンが高騰し始めたころからやはり石油を無駄遣いしている

場合じゃないと自転車通勤に変えました。


通ってみると所要時間は車とさして変わらず、信号をうまくかわして

いけばゆっくりこいでいても30分ぐらいで到着します。


東区の車道から昭和区の杁中までですが結構快適に走っています。

途中、どこでも駐車場なしで立ち寄ることができ大変便利です。


夏に入ってから現在までハーフパンツで自転車に乗り、塾で着替え

ています。

これも気分転換になり爽やかな日々を送っています。


原油があと50年で底をついてしまうと、よく授業で紹介していますが

中国やロシアの油田開発、グルジアの油田利権をめぐる攻防など

原油の増産という側面もちらつき、原油の枯渇という深刻なオイルシ

ョックを迎える状況を実感するのは難しい環境にあります。


子供たちが車で送り迎えをしてもらうことが当たり前になり、子供の

危険回避の必要からも車の使用が生活の大きな柱になっています。


ガソリンは他のエネルギーへの代替が比較的スムーズに行なわれる

と思いますが、原油に頼っているのはガソリンばかりではなく、発電も

その多くを原油に負っていますし、薬品、繊維、樹脂や高分子化合物

など身近な製品に使われている原料の多くが原油です。


環境改善にすぐにでも取り組まなくてはならない状況がきていると思

います。都市部の緑化、雨水の浸透力の回復、ヒートアイランド現象

の解消、地産地消の実践など技術力のある日本であればいくらでも

実現可能ですから、子供たちの20年後が暮らしやすい日本であるよう

に絶対に今、取り組みを始めるべきです。

子供たちの未来、日本の未来を明るく出来る、お年寄りを大切に思え

る社会に必ず出来ると信じています。



夏期講習が終わり復習も完了しているし、1学期の成績も納得がいくものが取れているので

中だるみか眠そうです。


油断しているとすぐ中間テストはやってくるし2学期は行事もあって学校の進度も速くなるんだよ。

1学期で成績が取れている人、2学期で1年生の大方の成績と2年生につながる実力が決まります。


中学校も高校も1年生の過ごし方が1番大切です。

1年生の成績が入試に直結するんですよ。


塾を利用していなくて1年生の後半に思うような成績が取れていなかったら、対策を講じたほうが

いいのです。

塾を利用している人は1年生で必ずしっかりした成績を取らないと中学生であれば公立高校の普

通科進学、高校生であれば国公立大学への進学は非常に難しくなってしまいます。


小学校5年生には学習姿勢が出来上がっていないと、その人が学習面で力を伸ばしていくのが

難しいと思います。

それを修正できる最後の学年が中学1年生なのです。


もし、その後に自分の学習方法を変えようとするのであれば、かなり工夫が必要ですが高校1年生

がラストチャンスだと思います。


子供たちがうっかりチャンスを逃さないように大人の皆さんしっかり見守ってあげてください。

文化塾の塾長と樹(いつき)塾・仲田教室の井上先生は利用価値が高いですよ。

いつでも応援体勢をしいています。


一人一人に指導者のほうが合わせていければ、その上でフォローの仕方を考えてあげれば多くの

子供たちが自らの力を伸ばすことが出来ると信じているのです。


みんなそれぞれに個性と力を持っています。

みんなといつも一緒の勉強ばかりがつまらないだけなのです。


昨日の中1クラスは少し予習に走りすぎました。

次回はみんなが自信を持って答えられる問題をちりばめましょう。

眠気が吹っ飛ぶ授業にトライ!


みんなの力を応援しています。