『広島まほろば学習会』の代表を務める松田雄一先生が全国各地で
開いていて、愛知県でも月に1回行われています。
姿勢を正し、古事記、孔子の言葉、天皇陛下の御製、幕末の志士の
言葉などをただただ大きな声を出して読みます。
意味を考える必要はありません。
日本語は一字一字『ことだま』を持っていますから、何も考えずに
音読しているだけで、気持ちがシャキッとして、身体の芯が
まっすぐになるような気がします。
小さな子どもも素読教室に来ていますが(というか、そもそも
素読教室は子どものためのものです!)、毎日ゲーム感覚で
唱えているだけで暗記してしまうんですね。
その日も小学校にあるかどうかくらいの小さな女の子が、
教育勅語を暗唱発表してくれました。
松田先生によると、こういう美しい日本語をたくさん素読して
いくだけでも、国語力は磨かれるそうです。
なぜ、古典を素読するのか。
それについて、広島まほろばの会のサイトより引用します。
広島まほろばの会では次世代教育の実践として古典の素読を
行なっています。
なぜ現代文ではなく古典なのか、どうして黙読ではなく素読なのか、
非常に多くのご質問をいだたきます。
我々がなぜ古典の素読を教育事業の中心に据えているのか、
その理由についてご説明いたします。
■なぜ古典なのか。
○古典を訓読みすると「いにしえ・の・のり」となります。
先哲の精神性や感性に触れて、心を豊かにするのに古典は
最適です。
○古典の言葉は数千年、何百年という時を経て現代まで命を保った
言葉です。
それだけの歳月を生き残る美しさ・深み・重みがある言葉である
証拠であり、今後淘汰されていく現代語とは違い、言葉として
洗練されています。
■ なぜ素読なのか。
※素読とは音読の一種です。音読には「朗読」と「素読」があり、
意味を理解して工夫して読むのが朗読、意味の理解に関係なく、
ただ声に出して読むのが素読です。
○素読をしている子供は情緒が安定しているという報告が、
各地の幼児教育施設から上がっています。
○素読をしている子供は語彙の蓄積量が多いと言われています。
○言語のインプットの基本は音によって行われます。
素読によって幼いころに、良い言葉のインプットを増やすことが
可能になります。
○子供は言葉を覚える際、あまり意味を意識していません。
意味の理解は成長した後でもよいので、まずは言葉のベースと
なる音を、重視する必要があります。
音と意味をセットで教える必要はありません。
わたしは子どもたちの勉強をみているなかで、国語力をきちんと
つけることがどんな勉強よりも一番大事だと思うようになりました。
算数が良くできることより、英語がしゃべれることより、力を入れて
子どもたちに教えていかなければいけないことです。
そもそも、国語力がなければ算数も英語もできるようには
ならないですから。
本当の国語力がつく教育ってどんなものかな、とアンテナを立てて
いたら、松田先生に出会った感じです。
松田先生は『国語教育の再生』をテーマに講演会もされています。
わたしはDVDで講演を見たんですが、号泣しましたよ^^;
正直、これまでは国家、国旗、天皇陛下という話が出ると、
“そっちの思想ですか!?”という感覚でみていました(大汗)。
日本史もほとんど興味がありませんでした。
学生時代も「国際派になるんだ」と、世界史にばかり興味がいってました。
でも、そういう短絡的な考え方はいかんな~と、先生の講演を見て
思ってのです。
一気に認識がくつがえりましたね。
松田先生自身、素読教室の活動も誤解されやすいとおっしゃって
いましたが、先生の意図は『日本人OSインストールガイド』という
著書に書かれています。
日本人OSインストールガイド(著者:松田雄一)/作者不明
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素読の素晴らしさがもっと広がってほしいな~。
わたしもできるだけ教室に参加していくつもりです。
大人も素読しているとけっこう気持ちが上がります(笑)が、
とにかく子どもたちに経験してもらいたいですね。
◆広島まほろばの会のサイトはこちら
ここで素読教室の様子や松田先生の講演会の動画を見る事ができます。
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