大学院の専攻室のソファーに寝ていて、
ノックの音とおじいちゃんの声で言った「すみません」が聞こえきた。
誰かが専攻室使うだろうねって思って、
「ちょっと待ってください」を言おうとしたが
声が出なかった
いや、そもそも唇も全く動けなくなった。
そのまま起きようとしたが、当然失敗した。指一本もう動けなかった。
「やべえ、俺は死んでるかも」って一瞬思った。
だけど、あきらめずに「神様!助けてください」と願って、
体も必死に動き出そうとして、
最後にやっと起きれた。
「すみません、お待たせしました」と言いながら扉を開けると、外に人の気配が全くなかった。
夢かと思って、そのままトイレに行って軽く顔を洗った。
専攻室に戻って部屋内のものを眺めながらぼーっとしはじめ、
その時、ホワイトボードに貼ってある一枚のハガキが目に入った。
内容を簡単に言うと
「貴学大学院〇〇研究科〇〇専攻に所属していた弟〇〇は〇〇月〇〇日になくなりました」という
ゾッとした
ではなく
ご冥福を!