文芸的な、余りに文芸的な作品評

文芸的な、余りに文芸的な作品評

芥川龍之介『文芸的な、余りに文芸的な』より一部拝借。

作品の筋の芸術性について綴ろう。

 もはや僕はこの原稿を発表する可否は勿論、発表する時や機関も君らに一任する必要はなくなった。――「ブログ」というものの誕生により、誰でも作家になれる時代が到来したからだ。
 君らはこの原稿の中に出て来る大抵の人物を或いは知っているかもしれない。しかしもし知っていたとしても、インデックスをつけずにもらいたいと思っている。
 僕は今最も不幸な幸福の中に暮らしている。しかし不思議にも後悔していない。ただ僕の如き自由人を持ったものたちをいかにも気の毒に感じている。ではさようなら。
 僕はこの原稿の中では少なくとも意識的には自己弁護をしなかったつもりだ。最後に僕のこの原稿を特に君らに托するのは君らの恐らくは誰よりも僕を知っていると思うからだ。(ネット住人という僕の皮を剥ぎさえすれば)どうかこの原稿の中に僕の阿呆さ加減を笑ってくれ給え。

平成24年 5月22日
自由の丘の芥川
読者諸君
           ――芥川龍之介『或阿呆の一生』前文より。
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バタフライ・エフェクトThe Butterfly Effect)-2004年、米

テーマ:カオス理論・バタフライ効果

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「人生、やり直しは効かない。」