文学座アトリエの会『にもかかわらずドン・キホーテ』公演ブログ -38ページ目
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作・演出(スタッフ)

作/別役 実 (べつやく みのる)


劇作家、1937年満州・新京生まれ。
早稲田大学で出会った鈴木忠志らとともに新劇団自由舞台で演劇活動を開始。

1954年頃から劇作を始め、以後、現在に至るまで文学座をはじめとする様々な団体に脚本提供。

旺盛な執筆活動はこれまでに130本を超える作品を生み出している。

フランスの不条理劇作家ベケットに影響を受け、小市民の日常から社会の暗部を照らし出す独特のブラックユーモアで“和風”不条理演劇世界を確立した。
現在活躍している劇作家からも篤く敬意を集める現代演劇の巨人である。

文学座への新作戯曲の提供はこれまで25作品にのぼり(今回の作品は26本目)、その内演出家は22作品が今回の『にもかかわらず ドン・キホーテ』と同じ藤原新平。(詳細を記せば、その22作品の内18作品が文学座アトリエの会公演)。

戯曲作品以外にも童話『淋しいおさかな』『黒い郵便船』、エッセイ『電信柱のある宇宙』『虫づくし』、評論『台詞の風景』『別役実の犯罪症候群』など活動分野は多岐に亘っている。

受賞歴としては、1967年に『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』で第13回岸田國士戯曲賞、1970年『不思議な国のアリス』『街と飛行船』その他の脚本により第5回紀伊國屋演劇賞個人賞、1987年『ジョバンニの父への旅』『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』で第38回芸術選奨文部大臣賞、同年『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』で第39回読売文学賞戯曲賞、1998年第39回毎日芸術賞特別賞、2008年『やってきたゴドー』で第11回鶴屋南北戯曲賞、ほか授賞多数。


演出/藤原新平  (ふじわらしんぺい)

1963年演出部嘱託として入座。翌1964年座員昇格。
1965年『自由の最初の日』(作/レオン・クルチコフスキー、訳/中本信幸、アトリエの会公演)で初演出を務め、以後劇団内外で活発な活動を続けている。

文学座内では、1973年『熱海殺人事件』(作/つかこうへい、アトリエの会)の初演や、22作品にのぼる別役作品など数々の名舞台を作り続けている。

受賞歴は、1978年『海ゆかば水漬く屍』(作/別役実、アトリエの会)ほか別役作品の演出成果により第13回紀伊國屋演劇賞個人賞、1996年劇団仲間公演『十二月』(作/小山祐士)で文化庁芸術祭賞優秀賞、1997年兵庫県立ピッコロ劇団公演『風の中の街』(作/別役実)で紀伊國屋演劇賞団体賞、1997年『雨が空から降れば』(作/別役実、紀伊國屋ホール)で文化庁芸術祭優秀賞、2004年兵庫県文化功労賞など受賞歴多数。



<スタッフ>
作◆別役 実
演出◆藤原新平

美術◆松野 潤
照明◆金 英秀
音響効果◆原島正治
衣裳◆宮本宣子
舞台監督◆北 則昭
制作◆日下忠男 伊藤正道
票券◆鈴木美幸
宣伝美術◆石井強司 太田克己

キャスト

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