文鳥の桃ちゃんmemo

文鳥の桃ちゃんmemo

文鳥の桃ちゃんmemo

2024年7月8日の午前6時ごろ、

桃ちゃんは虹の橋へゆきました。

8歳でした。


突然のことでした。

桃ちゃんは6月半ばから換羽期に入り、たくさん羽根が抜けて新しい羽根を作っていました。

それでも桃ちゃんはとても元気で、

ピッピッと鳴き、ぴょんぴょんと跳び、

いつもと変わらない様子でした。


換羽が終わりに差し掛かり、後は頭の毛のチクチクがほぐれたら終わりというところでした。

つい前日までいつもと変わらず元気だった桃ちゃんに異変が。

鳴き声が、いつもと違ったのです。少しかすれたような低めのピッという鳴き声。

今まで一度も聞いたことがない声でした。

どうしたんだろう?と思ったけど、桃ちゃんの行動自体はいつもと変わらず元気。

ぴょんぴょん跳んでご飯ももぐもぐ食べて元気なのです。


その次の日、桃ちゃんが止まり木に座っている時、呼吸が大きく早くなっているようでした。

呼吸に合わせて小さくペコペコペコという音が聞こえました。

桃ちゃんは止まり木に座ったままに。でもご飯は時々降りて食べていました。


今まで見たことない様子、明らかに違う様子になにか予感するものがありました。


その日の夜、布を掛けた鳥かごからバサバサッと音が。

覗くと桃ちゃんが落ち着かず壁に止まったら床に降りたりしていました。

手に乗せて、いつも寝ているブランコのところに運ぶとブランコに乗り落ち着いたので、

私もそのまま寝ました。


その次の日の早朝、6時前。

鳥かごからバサッと音が。

いつも私は寝ている時間ですが、不思議とこの音で目が覚めました。

鳥かごを除くと桃ちゃんが床に座っていました。

呼吸がとても荒く、ペコペコという音がしていました。

私は察し、心構えをしました。

桃ちゃんを手に乗せ、ゲージから出して、手のひらの上で桃ちゃんの頭を撫でました。

「桃ちゃん、ありがとう」と何度も話しかけました。

桃ちゃんはいつも、私が「桃ちゃん」と呼ぶとピッと鳴いて顔を見て近づいてくれました。

桃ちゃんの目は空いていたので、きっと私の声も聞こえてると思いました。

なので、ずっと話しかけました。「桃ちゃん、ありがとう、ありがとうね」と何度も話しかけました。


だんだん、桃ちゃんの呼吸が少なくなっていきました。最期、少しバサッと飛び立ちそうになり、

桃ちゃんは目を瞑りました。

頭に少しトゲトゲが残っていたけど、換羽が終わった後頭部や背中は、いつもの桃ちゃんと同じふわふわでした。


8歳なのでいつ何が起きてもおかしくないと思ってはいましたが、本当に突然でした。

亡くなる2日前まではまったく今までと同じ、若い頃と同じの、元気でピッピッと鳴いてぴょんぴょんと跳ねる桃ちゃんでした。


換羽に体力を使い切ってしまったのかもしれません。

突然ではあったけど、桃ちゃんが苦しむ時間が少なかったのは良かったのかもしれません。


桃ちゃんが家に来てくれて、文鳥さんはこんなに愛情深いのか、こんなにコミュニケーションが取れるのか、

こんなに頭が良いのか、こんなにふわふわなのか、

こんなに良い匂いがするのか、こんなに鳴き声が可愛いのか、

こんなに表情豊かなのか、

こんなに小さな身体なのに、そばにいるとこんなに落ち着くのか、励まされるのか、楽しいのか、嬉しいのか、

沢山のことを知ることが出来ました。

悲しくて涙が出た時に桃ちゃんが肩に止まって私の顔に寄り添ってくれて励まされたこと、

今でもよく覚えています。


桃ちゃん、ありがとう。

優しくて楽しい日々をありがとう。


桃ちゃんは換羽中だったため、直近の写真が少し前のものになってしまったのが残念です。


今年の4月17日、これが桃ちゃんの最後の写真です。