若松節朗といえば有名な監督で、「沈まぬ太陽」(山崎豊子原作)とか結構骨太な作品を撮る方、硬派な監督さんだと思っていたんだけども…

 

実は「やまとなでしこ」の監督さんでもあったんですな!知らなかった…

 

 

コロナ禍によって一時期ドラマ撮影が延期になったときに、オンエアされた位今も語り継がれる名作ですが、これ若松さんだったのかぁ👀

 

「お金のある男じゃないと意味がない」と断言するCAの桜子が、

家業の八百屋を受け継いだ青年(堤真一)と結ばれるまでの物語ですが、私が印象に残っているのは、実は桜子がのどかな漁村の出身で、お父さんが確か漁師で。自分の出自を頑なに隠そうとする回なんですよね…

 

桜子の闇が見える貴重な回だったと思います。覚えている方、いるかな。

 

 

今回は「Fukushima 50」で日本アカデミー賞を獲得した記念でのお二人の対談でしたが、原発がテーマの作品だけに、撮るのに覚悟が必要だったとおっしゃっていたし、緊迫したシーンを撮る時にはテンパって。

 

そんな時に旧知の仲の渡辺謙さんがちょっといたずらをして監督を和ませたりしてくれるそうです。いい関係ですね。

 

それと謙さんや佐藤浩市さん位ベテランの俳優さんがいると、監督が言わんとすることを、代理で言ってくれるそうで。「楽なんだ」って(笑)

 

一番いい席で名優の演技が見られる!ともおっしゃっていました。

ううむ、これは確かにうらやましい。監督の特権ですよね(^^)v

 

「沈まぬ太陽」は、どうしても謙さんが映画化したくって原作者の山崎さんに直接お手紙したのは多分有名な話かと思いますが、あの映画も3時間超ながら長さを全く感じさせない素晴らしい映画でした。

 

 

 

 

原作も読んだんだけど確か3.4冊目で挫折した記憶💦

映画「Fukushima 50」も見てみなくっちゃね。

 

そんな若松監督、どんなおっかない人かと思っていたら(笑)面白い方でした。ゴローちゃんを「あなた変わってる」と。

 

香取君に関しては集中力がすごくて、いつも楽屋で寝ているのにセリフは全部頭に入っている。いつ入れてるんだ!?と。

 

まぁこれは有名な話です。三谷さんの「新選組!」で主演を飾ったときはさすがにしんどそうだったけども…やっぱり天才なんだろうな。

 

ゴローさんには「自分のこと2枚目だと思ってるでしょ」と。

ゴ「僕は実際2枚目だと思ってたら3枚目って役柄が多いし、そう自分で思ってた方がコミカルでいい」

「田村正和さんもその辺をわかって演じられていたんじゃないかな」と。

 

すると若松監督「いや、あなたと田村さんは違う。あなたは2.5枚目だから」とバッサリwwww

 

いやいや…正和様は特別でしょうからね。にしても監督、国民的アイドルに💦

 

意外と監督もお花が好きで「バラ風呂」の話になったりもしていましたね。それと今、日本の映画スタッフは中間層の人が活躍していない(40代後半・50代)から、今度は「その世代の人のラブストーリーを撮ってみたい」とおっしゃっていました。

 

日本の映画界、そうっすね…藤井直人監督は若いし、これからも期待するけど、40代というと白石和彌監督・内田英治監督・西川美和監督、あとどなたがいるかな…。タナダユキ監督もそうか。皆さん大体40代中盤。今泉力哉監督は40歳、松居大悟監督はググっと若いですね、35歳(一応ウィキペディアなどで調べた)

 

だけど50代の監督って私はパッとは思い浮かばない、そういえば。

 

きっともっと脚光を浴びるべき監督がいるに違いないので、そういう監督・映画スタッフが報われる日本映画界であって欲しい。

韓国映画にもう水を開けられっぱなしですから。なんとかね、日本映画頑張ってほしいですよ、本当にね。

 

ちなみにこちらの対談は5月9日まで見られるはずです↓