少しずつ見続けている「大草原の小さな家」のドラマシリーズも5に入りました。シリーズ5は波乱万丈です。

鉄道会社の圧力によって、長年住み慣れたウォルナットグローブを離れるインガルス一家。メアリーは目が見えなくなって盲学校に入りましたが、そこで教師のアダムと出会い、彼と結婚。二人で盲学校を開いたのですが、場所はギャンブルが盛んな都会・ウイーカです。

 

父さん(チャールズ)は都会が好きじゃない、とかねがね言っていましたが、生活のため家族のため、ウイーカに引っ越し、新しい職(ホテルの管理人)につきます。妻のキャロラインはホテルのレストランの調理師に。

 

しかしホテルの持ち主であるボスに何かと圧力をかけられ、夜は酒場の騒音が聞こえて寝付けない。こんな生活長続きするわけはないよなぁと思いつつ見ていましたが、やはり一家はウォルナットグローブに帰ることになります。

(子供のころもメアリーが失明したシーンは印象深かったのですが、この都会に移住したエピソードは私の記憶からすっかり陥落していました^^;)

 

メアリーとアダムの盲学校も立ち退きを命じられ、ウォルナットグローブに引っ越してくるのですが、今ちょうど見ているのが「燃える納屋」という回。小麦を業者に安く買いたたかせないと協定を結んだにも関わらず、ララビーという男が抜け駆けをします。そこでガーベイともめごとになり、ララビーは拳銃を持ってガーベイの家へやってきます。

 

この男性がララビーさん。黒人を激しく差別しており、その点でもほかの町民たちと対立していました。ケイガン(黒人)さんと一緒に働くガーベイをよく思っていなかったのというのもあります。

 

一人納屋で勉強していたのが息子のアンディ、怒り心頭のララビーはアンディにまで暴力をふるってアンディは頭から流血する事態に。

その後ガーベイ家の納屋は燃え上がり、中に入っていた小麦も全部だめになってしまいます。誰もがララビーが放火したものと考え、裁判を起こすのです。

 

ここで興味ぶかいのが当時は裁判所に人々が出向くのではなく、教会に巡回判事がやってきて、みんなの言い分を聞くのです。交通手段が発達していない等の理由もあるのでしょうが、「ほほ~」と思いました。

 

判事の裁きのもと、ララビーが有罪か無罪か審判を下しますが、有罪とみんなが口をそろえる中、ケイガンだけが「無罪」と断言します。

「目撃者がいない以上、彼を有罪と決めることはできない」とケイガン。「多くの仲間たち(黒人の)が理不尽な死に方をしてきたことを思うと、俺は有罪とは言えない」と…。

 

深い言葉ですよね。罪を憎んで人を憎まず、とでもいうのでしょうか、ちょっと違うかな。

 

その後アンディが勇気をもって真実を発言します。

納屋を離れるとき、ランプを置き忘れた、だから僕のせいで納屋は火事になったのではないか?と。アンディも暴力を振るわれた直後で混乱していたはず、無理もありません。

 

ララビーはその横暴な態度でついには奥さんにも愛想をつかされますが、ケイガンのおかげで無罪と決まり、皆が教会をあとにしたときでさえ、

黒人の弁護など無用だと息巻くのです。あ~もう…。

ミネソタ州ミネアポリスで最近白人警官が黒人男性を死なせた事件がありましたが、いまだ根深く存在する差別問題。今も負の連鎖が続いています。同じ人間同士、肌の色は関係なく共存共栄できないものでしょうか。

 

くしくもウォルナットグローブはミネソタ州にある町です。今町はどんなふうになっているのでしょうかね。

 

ちなみにちょっと検索をかけたらウォルナットグローブに実際いかれた日本人の方のブログも見つかりました。よろしければご覧ください。

「大草原の小さな家」への旅_ミネソタ州ウォルナット・グローヴ(1)

 

個人的にはいつもモテモテの姉・メアリーが内心うらやましくて仕方なかった(推測)ローラがアルマンゾと出会って、結婚に至るまでの話も好きなので、楽しみに見続けようと思います。