もともと近所の映画館(TOHOシネマズ)は、お客さんも少ないのですが、新型コロナの影響で余計に減ってるのかな?今日は「ジュディ 虹の彼方に」を見てきましたが、お客さんは私を含め3人でした^^;

画像引用元:https://eiga.com/movie/89007/

 

さてアカデミー主演女優賞をはじめとして、レニー・ゼルヴィガーがジュディ・ガーランドに扮し、各賞を総なめにしたのが本作。歌の特訓なども受けて臨んだそうですが、「シカゴ」でも彼女の歌唱力は実証済み。歌のシーンも実際数多くありますが、圧巻の歌声でした。

 

「オズの魔法使い」で一躍有名になったジュディ・ガーランドですが、幼いころから働きづめで、覚せい剤・睡眠薬・アルコール依存など…健康にも支障があり、47歳の若さでこの世を去ります。この映画では彼女の最晩年、再起をかけてロンドンでコンサートをする姿と若い頃のジュディが織り交ぜて描かれます。

 

5回の結婚で子供は3人(1人は女優・ライザ・ミネリです)、こう書くと奔放な女性だと思ってしまいますが、我が子たちには深い愛情を持ち、最後まで一緒に暮らしたいと思っていたに違いありません。ロンドンにだってそのためにはるばるアメリカから渡ったのだろうから。(コンサート成功で借金を返済して、離婚調停中のため親権を持つために)2人の子供の親権を前夫に取られた悲しみは相当なものだったろうと思います。

 

小さいころからショービズの世界にどっぷりとつかってしまったジュディ。実の母親でさえも彼女を金づるとして頼っていたわけです。結婚相手も金銭目当ての男性が多かったのかな。彼女の才能ゆえ皮肉な結果を生み出してしまったのです。

 

だからこそ、彼女を心のよりどころとしてチケットを買って見に来てくれるファンが大事で、ショーでお客様との間に生まれる「愛」を信じ続けたのだとも思いました。ラストに歌われる「虹の彼方に」には思わず涙が…映画で描かれるエピソードの真偽のほどはわかりませんが、よくできていたと思います。

ブリジット・ジョーンズをやったレニーなの!?というくらい、ウィッグの完成度も高かったのでしょうが、全く別の人に見えました。ステージに出る前は不安にさいなまれ、薬を服用してしまう、イギリスでの仕事仲間にもなかなか心許そうとしない。スターの孤独ですよね…。

 

もう少しそれまでのジュディの半生を描いてもよかったのかなとも感じますが、その辺はまた自分で勉強してくださいねって感じでしょうか?このご時世、観客動員数も心配ではありますが、皆さんに見ていただきたい作品です。

 

こちらもよろしければどうぞ↓

レニー・ゼルヴィガーのインタビュー(映画.com)

 

映画では明かされなかった母親とジュディとの関係などについては、写真入りでELLE JAPONで詳しく説明してくれていますので、興味のある方はこちらご覧くださいm(__)m