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何の関連もないふたつの作品ですが、タイトルだけ見ると、
甘酸っぱい感じがしますね。学生時代を思い出す・・といいますか。
最近読んだ二つの本です。さくっと読める作品でした。
一枚目、画像が「初恋」(中原みすず著)
宮崎あおいちゃんが主演の映画を見て
原作も読もうと、図書館で借りたかったのですが
なかったので、AMAZONで買いました。
「三億円事件」って子供の頃に、時々テレビで取り上げられていて
モンタージュの顔が整ってるなぁなどと思っていました。
結局事件は解決しないまま、時効を迎えたわけですが
実はその犯人が女子高生だった!という話です。

三億円事件にはいろいろな説があるそうで、
政府がでっち上げたんだというのもあるらしいんですけど・・。
原作を読んでも、映画とのイメージはほとんど変わりなかったですね。
ある大学生に恋をした女子高生が、はじめて人に必要とされた
気持ちをよすがに、こんな大胆な事件を引き起こした
とすれば、本当にすごいなぁと思います。
世紀の大事件なわけですから。

作者のみすずさんが恋してた「岸」という男性の思想的な
ことなどもしかして本で描かれているかも?と
思いましたがそんなことはなく・・。
「警察の奴らが嫌いでよぉ~一矢報いたいわけよ」と
いう言葉は出てくるんですけどね。
1968年当時の「三億円」って、当然今よりもっと価値があったわけなんで。
しかもその紙幣は一枚も流通してないらしいですから謎ですね。

三億円事件について詳しくご存知の方がいらしたら教えてくださいね。
この時代に物心ついて生きていたら、もっと作品に入り込めたかなと
いうのが正直な感想です。
「三億円事件」についてのサイト





画像二枚目「夏休み」中村航著

この本は、ゴスペラーズの酒井さんが最後に推薦文を書いてるというので
文庫で買ってきました。(ハードカバーには載ってないので)
こちらは本当に軽快にあっと言う間に読める作品です。
二組の夫婦がいて、ユキと舞子・妻同士は親友。だから夫同士は「義理の友達」(笑)
夫の一人・吉田君が、一足早い「夏休み」を取るべく、
ふいにどこかにいなくなることから始まるのですが、
そこで夫同士と妻同士の攻防戦が繰り広げられます。
まさか、そんなことに?の展開。
そりゃ家出した夫はギャフンと言わせないといけませんわね。
やり方が面白いし、なんだかさわやか!
決着のつけ方が、それでいいんかい?とも思いますが
真剣勝負を賭ける四人が私は大好きです♪
ちょっと不思議な「大人の夏休み」
緊張感があるようなないようなやり取りが絶妙ですね~。

「夏休み」の感想、いろんな方が書いてますので良かったら☆