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画像一枚目が「明日の記憶」二枚目「戦場のアリア」です。
「明日の記憶」

NHKの朝の連続ドラマ(はね駒)ではじめて見たときからファンでした。
今やハリウッド俳優になった渡辺謙。
演技が素晴らしいなと、この「明日の記憶」でも感じました。
平日なのに、すごい混んでるんだもんなぁ。満席ですよ。
あんな悪い席(最前列)で斜めになりながら見たのは某試写会以来(笑)
「若年性アルツハイマー病」の話だけに、50代・60代の方が多かった気がします。

前半は仕事人間だった佐伯(渡辺謙)が、物忘れの激しさを
自覚するようになり、生活が変わっていくさまが描かれ、
後半は主に佐伯の心の内の動きであったり
妻との葛藤が軸になるんで・・
どうしても泣き所は前半に片寄ってしまった気がしてるのですが。
私の理解力不足かもしれませんけどね。

前半ではかなり泣いてましたね。医者(及川光博)に食って掛かる佐伯。
佐伯の思いを受け止めて、「できるだけのことをしましょう!」
と答えるミッチーもいいシーンだったし
佐伯に電話してきて「僕とこうして話せるんだから大丈夫。
悪い風に考えるとよくならないよ。ポジティブシンキング!」と
励ます河村部長(香川照之)の言葉にも感動しました。
妻・枝実子役の樋口可南子は言うまでもなく。
後半はノリさん(木梨憲武)と大滝秀治がいい仕事してます。

度忘れは誰もがするもので、ある日を境にどんどんひどくなっていく
恐怖・焦燥感が謙さん演じる佐伯から伝わってきました。
忘れたくないものまで忘れてしまう・・
本人も辛いが、家族も辛い。もし一緒に住んでいる人がそうなったら
自分自身がそうなったらと立ち向かえるのか?とても自信がないです。
「戦場のアリア」

第一次世界大戦中、クリスマス休戦をした、独軍・連合軍(仏・スコットランド)の物語。
戦争映画は、まずどの国かを軍服で見分けるのに当初は困るのですが、
この作品はかなり帽子に特徴があり、私としては分かりやすかったです。

神父が人を殺すことを奨励するのが
「戦争」なんだと思うとぞっとしました。
楽しげにお酒を飲み語り合う各国の兵士たちを見て、
「JSA」の韓国と北朝鮮の兵士の交流を思い出しました。

芸術家は戦場では役に立たないと上司に嘲られ、
でも女性ながら戦地訪問が出来るのも
一芸があるからなんだよな。と男女の差も感じて。
兵隊同士のユーモアある会話もあり、
最後まで見飽きることはなかった…んだけど、
いろんな人のエピソードが盛り込まれすぎていたのかなとも。
にしても、ある理髪師の男性の話は悲しく
その中にも心温まるものがありました。

兵士の遺体を葬る時に、兵帽を脱がしていたのは
どの国の人間とか関係なくということなんでしょうか。考えすぎかな。
歌のシーンでの口パクですが、こりゃひどいと
思うところが2箇所。あとは気にならなかったですが。
スコットランドの兄弟、弟が兄を思う気持ちが熱すぎる気がして。
いや、私は女だし兄弟はいないんですが、男同士だと
心に秘めるものがあるとしても外に出て来る
感情はもっと抑えたものになるんじゃないかと考えてしまったのでした。

クリスマス休戦をした部隊は複数あったということなので
戦争なんておろかなものだ、早くやめて故郷に帰りたいというのが
兵士たちの痛切な思いだったんでしょうね。
なのに戦争は繰り返されるのか・・