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ミリオンダラー・ベイビー の脚本を手がけた
ポール・ハギスが初監督した作品だそうです。
頭の回転の遅い私には、大勢の人間が出てくる話だし
最初ドンドン切り替わる場面、早い台詞回し。
ついていけない部分もありましたが
たくさんの人種が住むアメリカで、肌の色が違う人間同士が
織り成す出来事。悲しくてやりきれなくなりました。


日本でも差別はあるわけですが、アメリカの場合
まず黒人差別があって、黄色人種に対する差別もある
白人の中でも南米人に対する蔑視。複雑なんですね。


アラブ人と間違えられて、「弾は売らない!」と
鉄砲を取り扱う店主と口論になるペルシャ人の雑貨屋の主人。
恋人に「メキシコ女」と呼ばれて
「親はプエルトリコとエルサルバドルの出身だ」と答える女性。


なぜ同じ人間として、分かり合えないんだろう。
なぜ傷つけ合ってしまうんだろう。
人種差別ゆえに、親子の関係までチグハグになってしまうなんて。
肌の色ってそんなに大きな問題なのか・・・
たとえば黒人で、エリートクラスの仕事をしていれば
同じ人種の人間に逆恨みされる。
ステイタスを持っていてさえも、白人からの差別は消えるものではない。


多くの方が、感想で「少女の透明なマント」のことを挙げておられましたが
あ~これか~!と思いました。する~っとさりげなく登場してきたので
気づくのにちょっと時間がかかりましたが。


雪が舞い落ちるロスアンゼルス=天使の街。
「今日は雪になりそうだな」のセリフに
日本人とも共通した感性がアメリカの人にもあるのだなと。
雪が人々の憎しみもすべて消し去ってくれればいいのに。
天使が見守る街がロスならば・・そんなことを思いました。


サンドラ・ブロック出てたんですね~。
見るまで知りませんでした(汗)いつものサンドラとは
違った役でしたが、良かったですよ。疑心暗鬼でいら立つ気持ちを
自分でもどうしていいかわからないのが伝わってきました。
刑事役のドン・チードルも良かったな~。
来週「ホテル・ルワンダ」を見る予定なんですが
そちらにも出てるんですよね?楽しみになってきました。

それと・・・銃を扱う店ではあんなものが置いてあるんですね?