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「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス監督。
戦争の話を撮るとどうなるんだろうなと思って見てきました。
観客は「ミュンヘン」と同じく年齢層高っ!
私が一番下だったと思います。(注・30代です)
何席か空けてだけど、隣のおじいさんが途中
あくびを連発するので、困ってしまいました。


最初から、日本人にも耳慣れた「Don't worry, Be happy」
が流れたり、途中までは「戦争映画なの?」
と思うぐらいの選曲だったなぁ~。
それが功を奏してとっつき易いと私は思ったんですが。
兵士たちに親しみがわきました。

湾岸戦争のことはよく知りませんでしたが、
アメリカを中心とする多国籍軍がかなりの人数(60数万人)
を戦地に送り、数ヶ月~半年(覚え違いだったらすみません)
ぐらいもの間待機していたとは・・。


実践がないまま、士気を保つのは大変なことだろうと思った。
限られた人数で閉鎖された場所にずっといれば、気がおかしくなるのもわかる。
兵隊同士のいさかい・上官への反発。
それでも国で平凡に仕事するよりはいいと思っていたのだろうか?

自分たちは何のためにここに来たんだろう?
何を得たというんだろう?虚無感に襲われたのではないだろうか。
それでも「湾岸戦争」に行ったという事実には変わりない。
兵士たちの心の中には一生消えない傷となるわけで。

国と国の戦いは結局は一人一人の人間に暗い影を落とす・・・。




(ネタバレになるのかな~)

スオフォード(ジェイク・ギレンホール)の
親友トロイ(ピーター・サースガード)が
人格者で皆のリーダー的存在かと思いきや意外な事実も発覚して。
ギレンホールも良かったんだけど
個人的にはトロイの生き方がとても気になりました。
母国で生きる術を失った絶望感が彼が悟りあるように装わせていたのかも。

それにしても名作といわれる映画のビデオに
あんなことしてよかったんかなぁ~。