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画像一枚目「ヒトラー~最期の12日間~」
二枚目は「旅するジーンズと16歳の夏」


「ヒトラー」のほうは9月いっぱいだったんで急いで見てきましたが、
先週見たのにどう感想を書いていいかわからぬまま、日にちが過ぎちゃいました。

独裁者ヒトラーが自身もドイツは負けるとわかりながら去勢を張り
堕ちていく姿。部下の行動もさまざまで、ヒトラーと運命を共にしようとする者。
途中で心変わりして、ベルリンから去ることを請うものの、却下されて
一家心中を図る医師(また死に方がすごいんだ。家族だんらんのまま、
一気に死のうとすればあの方法がベストだったのかもしれないけど)

ヒトラーに見切りをつけて、行方をくらます者、医師として人命を守ることを
全うする者、軍人から市民から同時進行で多くの人々の様子を描いたのは
すごいです。緊張感もリアリズムもあり、最後まで息つく暇もありません。


同じ敗戦国だけど、日本の作る戦争映画やドラマって、
庶民の側から描いたものが最近は多かったりするじゃないですか?
若くして命を散らした兵隊の話とか。
どなたかがかかれてたけど「なにわ節的な感じ」がぬぐえないって。
本当にその通りだと思いました。
こんな風に軍隊の上層部の話を丹念に見せる作品ってないような気がして
(もっと昔の映画はわかりませんよ)それが残念な気もしました。


ヒトラーのことについて、もう少し知りたくなって検索してみました。


しかし見終わってかな~りどんよりきましたよ。二時間半もあるし
あれだけ大勢の人の生き死にを見ちゃいましたからね。
精神的に余裕があるときにご覧になることをすすめます。


さて、今度はガラリと変わって青春映画。
「旅するジーンズと16歳の夏」平日の昼間だからって初老のおじさまと私二人だけの客。
過去最高の(?)環境だったかもしれません。(ネタバレ注意かな?)

生まれる前から一緒だった4人の少女が、
16歳の夏、はじめて別々の土地で休みを過ごす。
体型が違う4人になぜかフィットするジーパン。
4人はそれを順番に一週間づつはいて次の人に送るという決め事をします。

4人の中で一番変わるのは内気なリーナ。
恋をして急に露出度の高い服になっちゃうんですけど
まぁそれはいっか。彼氏とのキスシーンを見て
初恋を思い出しちゃう方もいるかもしれません。
彼女は母親の故郷ギリシャで過ごすんですが
ギリシャの人って「ビッグファットウェデイング」にも
出てきたんだけど、家族や親類のつながりをとっても大事にするんで
今回もその辺りのことは出てきましたね。

父親の再婚を知らずに、父と二人きりで過ごせると信じていたカルメン
サッカーの合宿にボーイハント目的でやってきたブリジット
ドキュメンタリーの制作に取り組んでいるティビー

カルメンの辛い気持ちは痛いほど伝わってきました。
アメリカ人の父とプエルトリカンの母親から生まれてきた
彼女のコンプレックス、父への不満をうまく口に出せずうっぷんがたまる。
ティビーはある年下の少女との出会いで、
どこか人生に虚無的だった自分を省みる。
青春時代のこういう出会いって大切なんだろうな~。

ブリジットは母親の死をないものにしたくて、いつも明るく振舞っていた。
実は私も19歳で母を亡くしているのでブリジットの言うことは
よ~くわかったし泣けてきましたね・・・

4人の居場所が違うので、コロコロ場面転換して、頭の回転が遅いので
ついていけないところもありましたが、「女同士の友情もいいじゃん!」と
思える作品でした。