え~今週観た映画二本を一緒に記事アップさせてくださいませ。

「イン・ザ・プール」は精神科医・伊良部シリーズ(?)というんでしょうか?
先日テレビでは同じ原作者の「空中ブランコ」もオンエアされて
面白かったんで期待して観て来ました。


テレビで伊良部医師は阿部(寛)ちゃんがやってましたが映画では松尾スズキ。
阿部ちゃんは作りこんで「変なヒト」を演じてるように見えたんですね。
で、結構先生らしい面も垣間見せてたし。
だけど松尾「伊良部」は破天荒で変なことばっか言っててハチャメチャ!
心からナチュラルに変なオヤジに見えました(^^ゞ
私は原作を読んでいないのでなんともいえませんが
読んだ方ではテレビ版の伊良部は「まともすぎる」という
意見もあったようなんでこちらのほうが原作に近いのかな?


継続勃起症の男(オダギリジョー)、ガスの栓閉めたか?窓のかぎかけたか?
外出先で気になってしゃあない強迫神経症の女(市川実和子)
プールで泳ぐことで自分をリセットする中間管理職の男(田辺誠一)
戸締りは誰しも心配になることはあると思うんで、
市川の役が一番親しみがわきそうだが、
焼肉屋のガス栓まで心配するのは笑った!


前者の二人が自らの呪縛から復活したのに対し、
平穏に日々を過ごしていたかのように
見えた「泳ぐ男」が今度は伊良部の患者になってしまう。
妻役のちはるの薬がカバンから見えたところで、彼は壊れちゃうんだけど
見終わった後「あれ、どういう意味?」とお友達に
聞いてる人がおられましたがわからないとちっと辛いかな・・


会話のテンポがとってもよくって、ビビッド。
こういうしょうもないおしゃべり、してるよなぁ~ってうなずきながら。
「はっきりしない魔人」とかね~訳わかんないしちっとも面白くないんだけど。
さすがは三木聡というところでしょうか?
脇も、きたろう、岩松了、木下ほうか、田中要次、ふせえり
曲者ぞろいでしょ?ある筋(??)の方にはかなり魅力的な布陣。
ふせえりみたいな先輩・上司欲しいなぁ~と思いました。
ふせえりと松尾スズキの最後の言い合いのシーンがすごく好き。


隣で見てたおじさまは「おもしろくない・・」とつぶやいてて、
どうするんだろう?と観察してたら途中から笑ってましたよ~。
テレビ版のほうが一般受けするのか?とは感じましたが、
患者さんが伊良部とのかかわりの中で、結局は自ら立ち直るというのが
映画の中ではより強く伝わってきたのが良かったかな。
医者はほんのサポート程度でね。


エンディングに流れた大滝詠一の曲とシュガーベイブの「DOWN TOWN」
三木さんの選曲なのでしょうか?山下達郎の声が若い!
サントラは実はあまり興味を持たないほうなんですが
この映画に関しては音楽もとても良かったです。目立ちすぎず、でも効果的で。


テレビドラマ「空中ブランコ」の感想



「リチャード・ニクソン 暗殺を企てた男」はショーン・ペンのほとんど一人芝居の
ようなものでした。妻子に見放されて仕事もうまくいかず、
「この国(アメリカ)こそがオレを奴隷のような立場に追いやっている」と
次第に狂気にさいなまれて行く姿、人がどうやって犯罪を犯すのか?
その経緯を丹念に見せてくれた作品でした。
事実が基になっているけれど、かなりアレンジされてるみたいですね。
ハイジャック未遂に終わるんですが、「9・11」の事件を予感させるものがありました。
ウォーターゲート事件についてもっと下調べしておくべきだったというのは反省(^^ゞ