昨夜「新札発行記念ドラマ」で(すごいサブタイトルだ)
「樋口一葉」のドラマをTBS系でやってました。
2時間枠のドラマはほとんど見なくなってしまったのですが
樋口一葉は子供の頃から気になっていた女性なので
見ました。そして泣いちゃいました。我ながら涙もろい・・
中学の頃、ラジオで進研ゼミ提供の(今はベネッセですね)
番組があり、松本伊代が新旧の名作を朗読するってのを
やってたんですよ。聞いてた人いるかな?
「たけくらべ」が取り上げられて、物語のせつなさに打たれ
原作を読みました。文語体なんで難しいっちゃそうなんですが
とても美しい文体。「たけくらべ」はゆくゆくは遊郭の女に
ならなければいけない美登利と、僧侶の家に生まれた信如の
実るはずもない淡い恋を描いた話です。名作だと思います。
その後、一葉の日記を読んだり、井上ひさしのこまつ座舞台
「頭痛肩こり樋口一葉」をテレビで見たりしたのだけど
舞台は昨日のドラマよりユーモラスに描かれているとはいえ
おかしさがかえって悲しさを際出させて
やはり泣けてしまった・・
一葉は父と兄を相次いで亡くし、「相続戸主」に十代で
ならなければいけなかった。母と妹を養うために
小説を書き始めたのだ。繕いものと洗い張り
(今でいうクリーニングかな)の仕事を取りながら
それだけでは暮らしていけず、雑貨屋をやったり、
恥をしのんで知人に無心に行ったり。
食べていくのがやっとの中で書いた小説が
あんなに素晴らしいものになるのか、
貧窮の中だからこそ、そうなったのか!
しかし世が世(明治時代)だけに一家をしょって
立たねばならなかったうら若き一葉を思うと、
私も同じ世に生まれていたら
今のようには自由には生きられなかっただろうな。
一人っ子だし。
家長制度は昔よりは随分効力がなくなったとは思うのだが
私の父や夫の父を見ていると、本家の長男だからという
気質が十分に感じられるので、親の世代までは
まだまだ根強かったのだろう。
ちょっと堅い話になっちゃいましたが・・今日はこれにて。
「樋口一葉」のドラマをTBS系でやってました。
2時間枠のドラマはほとんど見なくなってしまったのですが
樋口一葉は子供の頃から気になっていた女性なので
見ました。そして泣いちゃいました。我ながら涙もろい・・
中学の頃、ラジオで進研ゼミ提供の(今はベネッセですね)
番組があり、松本伊代が新旧の名作を朗読するってのを
やってたんですよ。聞いてた人いるかな?
「たけくらべ」が取り上げられて、物語のせつなさに打たれ
原作を読みました。文語体なんで難しいっちゃそうなんですが
とても美しい文体。「たけくらべ」はゆくゆくは遊郭の女に
ならなければいけない美登利と、僧侶の家に生まれた信如の
実るはずもない淡い恋を描いた話です。名作だと思います。
その後、一葉の日記を読んだり、井上ひさしのこまつ座舞台
「頭痛肩こり樋口一葉」をテレビで見たりしたのだけど
舞台は昨日のドラマよりユーモラスに描かれているとはいえ
おかしさがかえって悲しさを際出させて
やはり泣けてしまった・・
一葉は父と兄を相次いで亡くし、「相続戸主」に十代で
ならなければいけなかった。母と妹を養うために
小説を書き始めたのだ。繕いものと洗い張り
(今でいうクリーニングかな)の仕事を取りながら
それだけでは暮らしていけず、雑貨屋をやったり、
恥をしのんで知人に無心に行ったり。
食べていくのがやっとの中で書いた小説が
あんなに素晴らしいものになるのか、
貧窮の中だからこそ、そうなったのか!
しかし世が世(明治時代)だけに一家をしょって
立たねばならなかったうら若き一葉を思うと、
私も同じ世に生まれていたら
今のようには自由には生きられなかっただろうな。
一人っ子だし。
家長制度は昔よりは随分効力がなくなったとは思うのだが
私の父や夫の父を見ていると、本家の長男だからという
気質が十分に感じられるので、親の世代までは
まだまだ根強かったのだろう。
ちょっと堅い話になっちゃいましたが・・今日はこれにて。