出典:映画.com
近所のシネコンではうまいこと時間が合わず…でも名古屋駅の映画館で無事に見ることができました。よかった~!
まぁあの…もっと剛君が出てくれればもっとよかったですけど、でも要所要所を抑えているっていうのかな。いい登場の仕方でした。過去西加奈子さんの作品の実写化は「きいろいゾウ」「円卓」と見てきましたが、今回の作品が一番しっくりきましたよ。西さんワールド全開だなと思いましたが、テーマがハッキリしていたし。
「終わりがあるからこそ美しい」(葉っぱはまいたらそのまま飛び続けず、落ちるからいいんだ)っていうのは、人間にとっても言えることで、「死」があるからこそ人間は生きられるんだろうなぁと、そう思ったりしました。
しかしヒロインこずえ役の女の子(新音)、あの年齢で何ちゅう色気なんだ、足も長いしスタイルがよすぎる!アンニュイさもいいし、存在感抜群です。主役の慧(さとし)を演じる山崎君も、11歳という声変わりも始まって多感な時期の少年をビビッドに見せてくれました。素晴らしいです。
こんな美少女が自分の前に急きょ現れたら、恋しない方が嘘でしょう(笑)多分。彼女の本当の正体はのちのちわかってきますが、なるほど…という感じです。母親との関係性も含めて。
須藤理彩さんの慧のお母さん役もハマってました。旅館を切り盛りする女将さん。女好きの旦那さん(剛君の役)を持って大変だろうけど、それでも別れないでいるのには、やはり理由があるんでしょう。
慧の父・光一は普段はあまり家にもいず、子供にも干渉しない感じだけど、さりげなく優しい。あっつあつのごはんでおにぎりをにぎってくれたり(おいしそうだったなぁ)男同士じゃなくちゃ言えないことを慧に打ち明けられて、答えるシーンが最高に好きでした。
洗濯機を回すシーンもおおざっぱな男性って感じで、普段カップラーメンのお湯を注ぐラインにもきっちりしている人とは思えないぐらい(笑)当然だけど役者さんなんですよね、演じているんですねぇ(今更?)
こうやって写真もブログに使えることがうれしくもある。ジャニーズ時代は映画の宣伝写真だって使えなかったですもんね。
「ダメな大人」として登場するもう一人・ドノは、なんとしずるの村上純さんでした。途中までだれかわかりませんでしたが、いい感じでしたわ。今後役者さんの仕事増えるんじゃないでしょうか?
ラストはまさにファンタジーでファンタスティック。魔法使いサリーの最終回も思い出しちゃいましたが。さわやかなエンディングでした。そして慧が「僕の中にも小さな永遠はずっとあるんだ」とポツリと言った一言に、我が家の亡き先代犬🐶も思い出して、ちょっと泣けてしまいました。