のら@bunchou2
見にやって来ました、コクソン。さてさてどんな映画なのか…ちなみにカラオケに最近行ってないですが、カルテットのエンディング曲は歌いたい気がしています。 https://t.co/sA4Yip2TBQ
2017年03月14日 11:18
國村隼さんが好きであるワタクシ、迷いつつもせっかく韓国で男優助演賞と
人気スター賞Wで受賞したとご本人も喜んでおられましたので、見に行ってきました。
結構上映時間も長いんですよね。お客さんの入りはボチボチかなぁ…
ホラー映画とも言われていますが、うん、まぁ確かにそうかな。
冒頭に聖書の一節が引用されているので、キリスト教に詳しい方や
敬虔な信者の方ならば、ビビッとくるお話なのかも。
内容は…すでに見た方々が「どういうジャンルと言っていいかわからない」
と言っている通りかと思います。ホラーといえばそうだし、人をどこまで信じられるか?
というテーマでもあるので、そこを考えると去年封切られた映画「怒り」にも
通じるところがあるかと思います。
のどかな韓国のある村で、急に人殺しが多発するようになり、その原因は
ひっそりと一人暮らしている日本人(國村さん)にあるのではないか?という
話が飛び出します。殺人を犯した人間の体内からは、危険なキノコを大量摂取した
という結果も出ており、そのせいで狂った人が殺人を犯したのだということに
最初は収まっているのですが…
はじめのほうは比較的ユーモラスで笑える所もあるんですよ。
主役の巡査部長が結構ぼ~っとしたキャラで、ちょっとだらしなくて娘にも
たしなめられちゃうぐらいのダメさ加減で。
しかしそのまま終わると思ったら大間違い。國村さんの出番も少ないなと
感じていたら、後半ぐいぐい来ますので。
話は二転三転し、國村さんの役も悪人なのか善人なのか…最後まで見ているほうは
混乱し、とまどいます。誰が真犯人なのか?誰の話を信頼すればいいのか?
目に見えないはずのものが、見えたとき、人間は驚愕し、錯乱するもの
なのだと思わずにもいられません。あとキーパーソンは「祈祷師」ですが、結構イケメン
(だと私は思った)韓国のご祈祷ってこういう風にやるんだと思いました。
日本より音楽性が強く、ちょっと華やかかもしれません。
シカ肉をくらい、水行をしてふんどし一丁になる國村さん、長い俳優人生でも
こんなこと初だと、ご自身でもおっしゃっていましたが納得です。
だけどこの役で韓国で大人気で、ベビーカー押してるママさんにまで記念撮影を
お願いされるって、すごいなぁ^^;多分日本では考えられないですよ。
國村さんも怪演ですが、巡査部長の娘役を演じた子役の女の子も堂々たるもの
です。先が楽しみだ。これをハリウッドリメイクしたら…
でも陰鬱さ・おどろおどろしさは損なわれちゃうと思うので、どうなんですかね。
ちなみにキリスト教の司祭補佐の若い男性の役名が「イサム」
(韓国で1・2・3を意味するらしい)なんですが、日本語が話せるということで、
監督が日本人にある名前にしたのかもしれません。