去年秋に行ったKANちゃんのライブ。そのときは弾き語りでひとりで来名でしたが

今回は弦楽四重奏(バイオリン&バイオリン&ビオラ&チェロ)のカルテットと一緒に。

 

それもそのはず、3月15日に出るニューアルバムは、

自身の曲を弦楽器を入れてアレンジしたという渾身の作。

そこでもレコーディングをした4人の奏者の方々とコンサートをしたのでした。

アルバム名でツアータイトルの「ラ・リナシェンテ」はイタリア語で「ルネッサンス」

(復興)を意味しています。

 

いつものように燕尾服に白いでっかい天使の羽をつけてKANちゃんが登場。

カルテットの皆さんも着席します。まぁアルバムが出るので、どの曲をやるかは

だいたい皆さんおわかりでしょうが、どの曲もピッタリと弦のアレンジがハマり

すばらしい出来栄えでした。

 

ある一曲はバイオリンのお二人は抜け、下の楽器(ビオラとチェロ)だけが担当。

ビオラがもともとあって、もっと高い音の出る楽器が欲しいということでバイオリンが発明され、

チェロはコントラバスより高い音が出る楽器を…ということで発明されたそうです。

 

KANちゃんいわく「イタリア語で「~ノ」とか「~ニ」ってつくのは小さいものを表し

かぼちゃはズッカでそれより小さいからズッキーニになったと説明。

 

感心してへぇへぇボタンを押しそうなくらいの会場に「そんな感心すること?今まで

食べたズッキーニ返してください!」とKANちゃん(笑)

 

どうしてもクラシック仕立てのライブなので、お客さんも緊張気味?

いつもと反応が違ったようで、KANちゃん「あれ?皆さん僕と初対面ですか?」と^^;

 

それと寒いので翼(羽)の裏側に貼るカイロを毎回忍ばせているらしく

でも4曲目で熱くなるので「ギターピック客席に投げるのあこがれてたんですよ」と。

貼るカイロ、ホントに投げてました(爆)4列目ぐらいだったかな?

お客さんすかさずキャッチしてました。

 

KAN「すいませんね~まだ3時間しか使ってないから夜中ぐらいまでは持つはずです」

 

~ここからネタバレ特に注意~

 

KANちゃんがデビュー前に、かの大林宣彦監督の「おかしな二人」という映画の音楽を

担当したということで、その映画で使われた曲(インスト)を披露してくれました。

 

そんなことあったんだ!知らなかった。というか、もともとKANちゃんは鉄道オタクでも

あったんだそうです。幅広い趣味だねぇ( ゚Д゚)

 

この後はアルバム曲のほか、ヒット曲「愛は勝つ」やみんなで合唱の「よければ一緒に」を

演奏。愛は勝つも弦アレンジが迫力と華やかさを増して素敵でした。

 

「よければ一緒に」はLalalaのところ、客席もみんなで歌うのがお約束。上手くいくと

KANちゃんから吉川晃司の唄真似の贈り物が…(笑)

 

今回も見事プレゼントいただきました。(毎回またかと思う人もいるでしょうがby KANちゃん)

 

アンコールでは、まさかまさかの展開が!これは…見ものですよ、これから見に行く方

お楽しみに。

 

しかしKANちゃんのうち(実家)の押入れには、バイオリンとビオラが眠っていたなんて⁉

すごい家だよ。(しかも団地暮らしだったらしい)

 

今度4月に東京・中野サンプラザでは「ロックンロールに拿捕されて」という集大成の

ライブもあるというKANちゃん。うう、関東在住なら絶対見に行っていたけどなぁ。

 

弦の音色の美しさ、もちろん楽曲のよさとKANちゃんの話術を存分に味わいました。

楽しい夜でございました。