ネット社会とは本当に便利なものです。
行くのに丸一日かかる、
外国の様子を家で見られるとは…
この夏、最大のイベント、
と目されたジャクソンホール会議での
パウエルFRB議長のスピーチを
ネット中継で見ました。
日本時間23時05分
現地で10時05分
…とマスコミは報道していましたが、
東海岸時間なので、
ジャクソンホールは実は8時05分。
もの凄い早いじゃないですか…
バカンス気分で集まった人々、
と思いきや、とても勤勉です。
さすが金融界。
にしても、05開始、ってなんだ、
と思っていたら、
案の定、パウエルさん
フライングしてスピーチ始めました。
いかにもアメリカらしいです。
(こんな柵と山を背景に議長も写真撮影)
パウエルスピーチ内容は、
「米国経済の現況」で
米国景気とインフレの現状分析。
始めて、1分もすると、
インフレ水準がまだ高いので、
「必要とあらば、追加利上げの用意がある」と発言し、
すぐに米国ニュースで“速報”が打たれます。
すると、上げて始まったものの、
戻してていたダウは、下げ止まり。
上昇に転じました。
金利上げるぞ~
ではなく、用意がある、という言い方。
この言い回し、この二か月
ずっとパウエルさんの発言です。
その後も、なぜ、上げるぞ~
でないかの説明をします。
特にコア指数が落ち着いてきた、
と分析しているのが理由ではないかと。
なので、市場は従来通りの発言、
と受け止め安心したのでしょう。
スピーチ時間も昨年の倍近くと、
もっぱら分析内容の説明でした。
しかし、利上げはあと1,2回あるという観測は同じなので、
長期金利がさっそく上げると、
ダウはサゲて、一時前日比マイナスに。
しかし、しかし、結局、想定内だということで、
再び上昇して終わりました。
無事にすり抜けた、という感じでしょうか。
…でないと困ります