第1問の確認問題をアップします。

参考にしてください。

2級編

第1問(仕訳5題)


1.委託買付・受託買付

講義では委託販売と受託販売が中心だったため

”買付”を再度確認しましょう。

(1)買付委託時(委託者側)

買付けを委託する際、買付代金の一部を支払います。

委託買付×××/現金×××

※委託買付勘定を使用しない場合は「前払金」勘定を使用します。

(2)買付受託時(受託者側)

買付けを受託する際、買付代金の一部を受取ります。

現金×××/受託買付×××

※受託買付勘定を使用しない場合は「預り金」勘定を使用します。

(3)受託商品の買付時(受託者側)

受託品を買付します。自分の商品を購入したわけではありませんから

「仕入」勘定は使用しませんのて注意してください。

受託買付×××/現金×××

※受託買付勘定を使用しない場合は下記のとおりとなります。

預り金×××/現金×××

立替金×××

(4)買付計算書作成・送付時(受託者側)

買付計算書は請求書ですから、手数料を請求します。

受託買付×××/受取手数料×××

※受託買付勘定を使用しない場合は「未収金」勘定を使用します。

(5)商品・買付計算書受取時(委託者側)

委託した自社商品を受取りますので、仕入勘定を使用します。

仕入×××/委託買付×××

※委託買付勘定を使用しない場合は下記のようになります。

仕入×××/前払金×××

         買掛金×××

特殊販売項目としてあと考えられるのが試用販売です。

対照勘定法と手許商品区分法の2種類方法があります。

■対照勘定法

金額は全て”売価”で記帳することが特徴です。

1.試送時

試用販売契約×××/試用仮売上×××

2.買取意思表示時

売掛金×××/試用売上×××

試用仮売上×××/試用販売契約×××

3.返品時

試用仮売上×××/試用販売契約×××

■手許商品区分法

1.試送時

試用品×××/仕入×××

2.買取意思表示時

売掛金×××/試用売上×××

仕入×××/試用品×××

3.返品時

仕入×××/試用品×××

2.固定資産の売却

前期末までの価値減少額は、減価償却累計額で記帳されます。

当期首から売却月までは、月割計算のうえで、減価償却費で仕訳をします。

基本は減価償却累計額勘定を使う、間接法の出題が予想されますが、

念のために直接法も覚えておきましょう。

■間接法

減価償却累計額30/車両運搬具100

減価償却費15※1

未収金50

固定資産売却損5

■直接法

減価償却費15/車両運搬具70

未収金50

固定資産売却損5


そして注意してほしいのは、期中売却の場合です。

当期中の償却費は、減価償却費勘定で処理します。


ちなみに別解として、当期の償却と売却の仕訳を2本しても構いません。


減価償却費15/減価償却累計額15


減価償却累計額45/車両運搬具100

未収金50

固定資産売却損5

3.消費税(税抜方式)

消費税10%のニュースが流れてくるようになりました。

ということで今回は法人税予想です。

■仕入時

仕入××     /  現金××

仮払消費税×× 

■売上時

現金××  / 売上××

          仮受消費税××

■決算時(消費税確定)

仮受消費税×× / 仮払消費税××

              未払消費税××

この3つのポイントを押さえておきましょう。


4.剰余金の配当

<決算振替仕訳・剰余金の分配>


受験生の方が苦手な項目です。

損益××/費用××

収益××/損益××

損益××/繰延利益剰余金××

皆さんは大丈夫ですか?

そして、株主総会において剰余金を分配します。

繰越利益剰余金×× / 未払配当金××

                 利益準備金××

                 任意積立金××

ポイントは利益剰余金の積立額です。

STEP1 配当金×1/10

STEP2 資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)

STEP3 1と2の小さい方が利益準備金積立額となります。

5.社債の買入償還

社債利息 ××× /社債 ×××←償却原価法
社債 ×××/現金 ×××
         社債償還益 ×××

満期日前に社債を返済することを買入償還と言います。

当期経過月数(当期首~返済日)について

償却原価法(定額法)の処理を行います。

額面金額と発行価額との差額を償還期間で除し、

1ヵ月の償却額を算定し、当期経過月数をかけてください。

苦手な方が多いと思いますので、必ず問題の確認をしておきましょう。

第1問は3問以上を目指して頑張りましょう♪