今日はCAN医療国試塾の日です!


15時からですが、その前にひとつインフルエンザ続きで・・・


インフルエンザといえば前回書いた予防接種の角度からの出題が考えられます。


付け加えるならばワクチンも覚えておいたほうが良いです。


◎生ワクチン


結核(BCG)、ポリオ、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎


◎死菌ワクチン(不活性化)


インフルエンザ、チフス、コレラ、百日咳、日本脳炎


そして、別な角度とは「感染症」としての分類です。


感染症はここ数十年ラッサ熱、エボラ出血熱、エイズ、SARSなど30種類以上の新型感染症が出現しました。

これに伴い「伝染病予防法」から平成11年に「感染症法」に改定され、更に平成15年に改正され逐次変更されている試験においても重要論点です。


感染症は現在5類に分類されています。


第1類:原則入院


感染力、罹患時の重篤性から極めて危険性が高い感染症

7疾患:エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペストマールブルグ病ラッサ熱、SARS、天然痘


第2類:必要に応じて入院・特定業務への就業制限


感染力、罹患時の重篤性から危険性が高い感染症

6疾患:急性灰白髄炎、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス、パラチフス


第3類:食品製造など特定業務への就業制限


危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生起こし得る感染症

1疾患:腸管出血性大腸菌感染症


第4類:動物の輸入禁止、輸入検疫


動物・飲食物・衣類などを介して人に感染し、国民の健康に影響の恐れがある感染症

30疾患:ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、エキノコックス症、黄熱、オウム病、回帰熱、Q熱、狂犬病、クリプトスポリジウム症、コクシジオイデス症、ジアルジア症、腎症候性出血熱、炭疽、ツツガムシ病、デング熱、日本紅斑熱、日本脳炎、ボツリヌス症、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、ブルセラ症、発疹チフス、マラリア、ライム病、レジオネラ症、急性A型ウイルス肝炎、急性E型ウイルス肝炎、高病原性トリ型インフルエンザ、サル痘、ニパウイルス感染症、野兎病、リッサウイルス感染症、レプトスピラ症


第5類:発生動向の収集把握と情報の提供


国が感染症発生動向調査を行い、その結果を国民に提供・公開し、発生・拡大を防止すべき感染症

42疾患:アメーバー赤痢、急性ウイルス性肝炎(A型及びE型を除く)、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症後天性免疫不全症候群、髄膜炎菌性髄膜炎、先天性風疹症候群、梅毒破傷風、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、インフルエンザ、咽頭結膜熱、突発性発疹、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、百日咳、感染性胃腸炎、風疹、水痘、ヘルパンギーナ、手足口病、麻疹(成人麻疹を除く)、伝染性紅斑、流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローム、クラミジア肺炎(オウム病を除く)、細菌性髄膜炎、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、マイコプラズマ肺炎、成人麻疹、無菌性髄膜炎、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、淋菌感染症、急性脳炎(全数)、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(全数)、ビブリオ・バルニフィカス感染症(全数)、RSウイルス感染症(定点)


これ以外に指定感染症、新感染症の分類もありますが、現在指定された疾患はありません。


今年もインフルエンザの流行の兆しあり!

ニュースにあがるものは出題の危険性大です!


このように数多くのものを覚える場合は、少ないものを覚え、それ以外という暗記法が一番良いのです。

(1)1-3類を確実に覚える

(2)4類は重要項目を覚える

(3)5類はそれ以外


まずはこれで覚えましょう!