題名:てにをは辞典
著者:小山内 一 編
出版社:三省堂 (2010年)

題名:Tesaurus Alfabetis Bahasa Indonesia Pusat Bahasa
著者:Pusat Bahasa, Departmen Pendidikan Nasional 編
出版社:Penerbit Mizan (2009年)

題名:Tesaurus Bahasa Indonesia
著者:Eko Endarmoko 編
出版社:PT. Gramedia Pustaka Utama (2006年)


インドネシアを読む-てにをは

年の瀬に辞書の話、というのもなんですが。

最近、『てにをは辞典』を手に入れました。「本格的日本語コロケーション辞典!」というもので、文庫本を中心に、
新聞、雑誌などさまざまなジャンルの文章から採集した結合語集です。まだあまり使っていませんが、なかなかおもしろそうな辞典です。

日本語を書くための辞典というか用語集のようなもので、それぞれの用法の意味に関する説明はありません。
用例をもっと一般的なものだけに絞って意味の説明もつければ、日本語学習者にとってもありがたい辞書になるかもしれません。

このごろインドネシア語を書かねばならない機会が増えてきたのですが、外国語を書くときにどうしてもほしいのがこういったコロケーション辞典。でもないんですよねえ、こういうの。だれか作ってくれないかな…。

そもそも、日本語―インドネシア語辞典というもの自体がなかなかいいものがないのです。京都産業大学出版から出ているものがよさそうに見えますが、なにしろ高い! 58,000円ですよ…。これはちょっと手が出せません。同じところから出ているもう少し小型のものも見かけたことがありますが、それも2万円台でした。

インドネシア語を書くときには、インドネシア語―インドネシア語辞典も欠かせません。これはBalai Pustakaの
“Kamus Besar Bahasa Indonesia”を使っていますが、残念ながら用例はあまり載っていないし、版は新しくなれど、内容はあまり更新されていないのではないか…と疑われるふしもあります。

インドネシアを読む-Tesaurus PB


インドネシアを読む-Tesaurus Eko

その他、活躍するのが同義語・類語辞典。
これまでEko Endarmoko氏編ものを使っていましたが、近頃Pusat Bahasa編のものを手に入れました。ほぼ同じような内容ですが、Pusat Bahasaの方がやや語数が多いかな、というのと、さらに対義語が載っているところがありがたい。

コロケーションのことに話を戻すと、たとえばasap(煙)の場合、動詞はなにを使うのか?といったことがさっと調べられる辞書があると助かるのですが、Kamus Besarだとそこまで用例が載っていません。

そこで意外と使えるのが上記の同義語・類語辞典。
たとえばPusat Bahasa編のasapの項目を引くと、berasap(煙の動詞形)の同義語・類義語として berkebul, berkelun, berkepul, membubung, menabun, mendulang, mengeluarkan asapと出てきます。なるほどね。

そんなふうに、やたらとかさばる大判辞書を積み上げてインドネシア語書きに励む日々。

もっと効率的に調べられて、実用的で、できれば電子辞書になっているものをご存じの方がいらっしゃったら、
ぜひ教えてください。

一年の締めくくりとしてはまとまりのない内容になってしまいましたが、どうぞよいお年を!