プロローグ 「ねぇ、教えてよ」 あの時、私は聞くことができなかった。 声をかける勇気がなかった訳ではない。 一方的で、自分のことしか考えきれず、人を想う気持ちが欠けていたんだ。 最低だ。 もし、声をかけてあなたの心の内を知ることができたなら、 今もあなたは私の隣で笑っていてくれたのかな。