ある日の事、たまたまアイちゃんと一緒に寝ていた。

夜中、「ハァハァ」という声がして、

布団を開けたら、アイちゃんが酸欠状態に。

気が付いたのはママハハ。

 

着ていた服を脱がせて外にだしてもおさまらず、

保冷剤をあて、ヤギ乳を飲ませたらやっと落ち着いた。

 

「掛け布団を上からかけて、出られなかったのでは。

布団内で一酸化炭素中毒になり、気が付かなかったら翌朝死んでいたかもしれない」とママハハは言っていた。

 

とてもショックだった。

「フ―ちゃんの次ににはアイちゃんなのか」と恐ろしかった。

普通ならわかりそうなのに、私は普通に寝てしまっていた…

 

恥ずかしい話だが、私は一度寝てしまうと起きられない。

調べたら、私以外にも起きられない発達障害の人達がいた。

 

話は変わるが、大学在学中に就職できる見込みがなく、

介護職を勧められた。

…お金にはなるが、私には出来そうになかった。

ママハハは「確実に問題になると分かっていて、そこに就職させることは出来ない」と言った。

 

しかし、母方祖父は「就職した方がいい」という。

私が出来ない事を伝えると、「やってみなければ分からない。やる気がないだけではないか?」と返される。

やっているつもりなのだが、出来ないことばかりだ。

 

しかも介護職は夜勤の場合もあり、

私はまず寝ないと無理。

ママハハには「あんたは14時間寝ないと無理だよ」と言われるが、

寝ないと本当に頭も視界もぼんやりして事故を起こしそうになる。

 

フ―ちゃんが亡くなって「やっぱり介護職は無理だ」と思った。

介護職だけじゃない。

「親」と「飼い主」も職業として考えた場合、

私には向いていないものだと思う。

直接いのちを扱うこと出来ないと思う…

(何かあったら夜中にも起きねばならない+同時並行作業が求められる+責任が伴う)

 

…自分の出来ることを1つずつやるしかない。