米政府機関の閉鎖濃厚 暫定予算案 下院可決、上院は拒否へ米野党共和党が多数派を占める下院は29日、医療保険改革法(オバマケア)の本格施行の1年先送りを盛り込んだ暫定予算案を可決した。だが、与党民主党が多数派の上院は拒否する構えだ。予算が期限の30日までに成立する見通しはたたず、10月からの政府機関の一部閉鎖が濃厚になってきた。
政府機関が閉鎖となれば、クリントン政権下の1996年以来、17年ぶりとなる。数十万人規模の連邦政府職員が休職となり、経済や社会に幅広い影響が出そうだ。
下院は先にオバマケア関連の支出を除外した暫定予算案を可決したが上院はオバマケア予算を復活させた修正案を可決し下院に差し戻した。しかし下院は修正案を拒否。オバマケアの施行延期と引き換えに、新会計年度が始まる10月1日から12月半ばまでの政府支出を当面手当てする再修正案をまとめて可決し、再び上院にボールを投げ返した。
だが、政権の重要施策であるオバマケアの予定通りの実施にこだわる民主党は反発しており、カーニー大統領報道官も「共和党は政府機関の閉鎖に向かって動いた」と声明で非難した。
米メディアによると、上院は30日午後まで審議に入る予定はなく、民主党は下院案の受け入れを拒む方針だ。与野党は政府機関の閉鎖を避けるため暫定的な予算の協議を続け てきたが、溝は大きく、時間切れとなる恐れが強まっている。