戦国武太郎の戦国漫遊録

戦国武太郎の戦国漫遊録

戦国に関するエッセーです。

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【宣教師ロドリ―ゲスの見た戦国日本】

ジョアン・ロドリ―ゲスはポルトガル人のイエズス会修道士で幼い頃から日本に渡り堪能な日本語能力で秀吉や家康の通訳としても活躍した男です。

 

非常に博学で日本語文典という文法書を書いたり、日本教会史という分厚い著作をものしています。日本教会史はかなり堅い本です。

 

だからフロイスのように有名ではありません。その中で比較的興味があるところ紹介しましょう。

 

▽日本人が最も珍重する野鳥は第一に鶴、第二に白鳥、第三が野鴨です。

 

▽日本人は白色人であるが、北方諸民族ほど極端ではなく適度な色をなしている。多少丸顔で顔立ちは良く顔つきは内陸のシナ人に似ているが、広東人には似ていない。

 

▽日本人は外国人の高い鼻、青い目、金髪を奇異に感じ欠陥と見ている。

 

▽日本人は世界の果ての地で育っているので自らの民族について強い自負心を持っている。

 

▽武士は誇りが高く面目を重んじるので名誉に関することでは簡単に命を捨てることもいとわない。

 

▽日本人は誰にも理解されない極めて表裏のある心の持ち主である。

 

▽日本人は耕作についてはなはだ怠慢であり不精であり、安逸と遊興を愛好し酒宴、音楽、喜劇、演劇、狂言、悠長で公正な勝負事に多くの時を費やす。

 

▽都には極めて広い道路があって一日に二度清掃し水を撒く。

 

▽日本人の盃に込める礼法は重要である。同じ盃で互いに飲み交わすのである。これは二人の友情のしるしであり、二人の心を一つに結び付ける。

 

▽もし相手の盃を受けなかったら敵意を示しているか、交際したくないという意思をしめすことになって厄介である。

 

こんな具合に続きます。最後の盃を交わすことは現代社会でも続いています。「お前はわしの盃が受けられんのか」などの怒声というか罵声なんかが上司から部下に浴びせられる訳です。

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