先ほどもアップした掛け軸の絵、「人間の実相の掛け軸」ともいわれますが、
これはお釈迦様のなされた説法を一幅の掛け軸にしたものです。
あのロシアの文豪、トルストイも「これ以上、人間の姿を赤裸々に表した話はない」と絶賛しています。
その内容を小説の形にし、メルマガで連載しています。よかったらこちらも覗いてみてください(^^)
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「あんちくしょう 今度見かけたらただじゃおかねえ」
鼻から 蒸気のような息を二つ噴出させながら そう言った
その時
「あっ！」
ドラゴはハッとした
「おいら また また出しちまった 醜い心を 恐ろしい心を。。。」
気がつけば 周りの人たちが 震えながら自分を見ています 化け物を見る眼で
「オイラはどうしてこうなんだろう？
少しはいい心になれたと思ったのに……
ああ また嫌われものの龍に 逆戻りだ」
ドラゴは 再び心を落ち着かせるために
そのままの自分を受け入れようと 嫌な自分もそのまま受け入れようとした
でもダメだった
心をしずめて 醜い自分の心を受け入れようとすればするほど 怒りの心 怨みの心が暴れだす
「この心を受け入れるなんて とても出来なかった
さっきはうまくいったのに……
やっぱりオイラには オイラにはダメだ ダメなんだ オイラの心は醜すぎてこの心をそのまま受け入れることは無理なんだ
この醜い心はオイラの心 誰にも代われっこない
だから自分で何とかするしかないんだけど
でも でも オイラには オイラには どうしてもムリなんだ この心は汚すぎるから……」
ポロリポロリと大粒の涙が落ちた
ドラゴは むしょうに レンに会いたくなった
宿に帰ると レンはいつものように優しく迎えてくれた
街であったことを話すと レンは ゆっくりうなづき 明日 次の国へ旅立とうと言った
その晩 ドラゴは 自分の心をキレイにするなんてとてもムリじゃないかと考え始めたんだ
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いかがだったでしょうか？
感想、アドバイスなどなどよろしくお願いします(^o^)/☆
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