へんな夢をみた




どこかの国を一人旅していた



現地の10歳くらいの男の子と仲良くなって空港でしゃべってた



そしたら彼の友達がやってきた。


同じく10歳くらいの男の子で、背中に小さい女の子をおぶっていた



妹らしい。




まだ歩けないので、1歳に満たないくらいだろう。

すごくかわいい。




身なりは汚ならしいけど、とにかくその妹があまりにかわいらしく、人懐っこいので、しばらく相手をしていた







4人で空港の外にでた。



街並みは汚い。


看板の文字はタイっぽかったけど、軒の様子はベトナムの郊外みたいだった。









そのへんから、会話の雲行きの怪しさに気づくべきだった


誰も傷つかないために









Bは妹は病気で、薬が必要、という話をし始めた。


今から買いにいくというので、街中にある老舗っぽい薬屋さん(なぜかそこだけ和食の料亭みたいなたたずまい)に4人で入った。




わたしは妹を抱きながら外であやしていた。




遅れて店に入ると、


(レジのお兄さんは現実世界の知り合いの人に似ていた。そのへんは夢ね。笑)

レジのお兄さんが、Bから病気の書かれた診断書みたいなのを見せてもらいながら、その病気に必要な薬の代金をレジに打ち込んでいた。






『2080バリです』





B、払えるのかなぁ 払えないだろうなぁ という気はしていた




案の定、Bを探すと、店の奥に隠れたまま、顔半分だけのぞかせて、わたしに払ってくれと表情で言っている。






わたしは悲しくなった。






そこの国の紙幣は200バリが最高紙幣だった。




200バリ紙幣を10枚だせばよい。



わたしはその日、その国についたばかりなので、お金は多めに持っていた。



払えない額ではない。




しかし悲しかった



わたしは1000バリしか払えない、と言った





何故かレジのお兄さんにむかって泣き叫んでいた。


悲しかった。



そんな高い薬を売るお兄さんが憎かった


買えない子がたくさんいると分かっているのに放置してる世が憎かった




仲良くなったと思ったらタカられた、という失望もだし、

妹思いの優しいBが、人にタカってしか生きられない、強制された幼い不純さが悲しかった。



自分が払えて彼らは払えない、という現実も悲しかった。



そして何より、(今日会ったばかりの子に2000バリも使うのはもったいない。)と心の隅で勘定している自分の卑しさに、いちばん悲しくなった。






薬屋のお兄さんは、わたしの気迫に負けて、重要でない薬を省き、いろいろまけてくれて、代金は1080バリになった。





わたしは払った。





悲しかった。







起きたらなぜか泣いていた。













せかいの国の中には、『平等』と一口に言っても様々な概念がある。




日本での平等は、受益負担の色が強い。


つまり、同じサービスには同じ対価で、ということ。




しかし途上国のなかには、応能負担の考えのところもある。



つまり、払える人が多く払い払えない人は少なく払えばよい、という考え方。





例えば、同じ博物館に入ろうとする。


受益負担の考えの国なら、
┏━━━━━━━┓
┃入場料:1500円┃
┗━━━━━━━┛

と書いてあり、だれが入っても1500円。




しかし応能負担だと、


┏━━━━━━━┓
┃現地民:1000円┃
┃観光客:2000円┃
┗━━━━━━━┛


と書いてある。払える人が払えばよい、という考えなのである。






起きてから、「ああ、あの国は後者の考えの国だったのかもなぁ」と思った



そうすれば、私が払うことは彼らにとって至極当然のことなのだ。




きっとそうだったから。






そう思うことにして、私はベッドから脱け出した。