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病理検査学演習 まとめ

ファロ-四徴症
肺動脈狭窄、高位心室中隔欠損、大動脈の右方転位(大動脈騎乗)および右心室肥大の四病変を伴う先天性心疾患でFallotによって詳細な記述がなされた。
チアノーゼ性先天性心疾患のうちでは最も多い
。肺動脈狭窄による肺血流量の減少と心室における右→左短絡による動脈血酸素飽和度の低下がある。
左・右心室の収縮期圧は等しい。
チアノーゼ、太鼓ばち指(ばち状指)、眼瞼結膜の充血がみられ、呼吸困難と運動制限が著明で、運動ののちにうずくまって(蹲踞 squatting)休む。
無酸素発作 anoxic spell もしばしばみられる。
赤血球増多を示す。
胸骨左縁第3肋間付近に最強点をもつ収縮期雑音を聴き、この部で第2音は強勢である。
X線像では肺野は明るく、左第2弓は陥凹し、心尖は挙上して鈍円となり、木靴型の心臓といわれる。
心電図は右室肥大像を示す。
外科的には肺動脈狭窄を除去し心室中隔欠損を閉鎖する根治手術が行われるが、場合により短絡手術(ブレロック・トウシク手術 Blalock-Taussig operation、ポッツ手術 Potts operation、ウォーターストン手術 Waterston operation)やブロック手術 Brock operation などを行って、将来の根治手術にそなえることもある

・ミクロトームの種類
パラフィン切片用
セイロジン切片用
凍結切片用
超薄切切片用

滑走型:ユング型、シャンツェ型、テトランダー型
回転式:ミノー型、ザルトリウス型
凍結切片用:クリオスタット、ミノー

角度:
逃げ角:組織切片表面と刃の作る角度 3~5°
引き角:刃台滑走路と刃の角の角 45°~90°
刃角:22度と35℃
すくい角:刃角と逃げ角を足す

・薄切のルール3つ
ブロックは縦
柔らかいほうから固い肉へ
肉の組織にさからわず薄切

・マイヤーの組成
ヨウ素酸ナトリウム(酸化剤)
カリウムミョウバン(媒染剤)
抱水クロラール(防腐剤)
クエン酸(酸性化剤)
ヘマトキシリン
食えん(クエン酸)か?放水(抱水クロラール)ホース借り(カリウムミョウバン)よう(ヨウ素酸ナトリウム)か?まいやー


・酸性色素、塩基性色素の違いについて
:塩基性色素
分子内に-NH2,-NCH3などの反応其を有し、正に荷電している。アルコールに溶けやすく水に溶けにくい。
細胞の核や顆粒(RNA)を染める。

:酸性色素
分子内に-OH、-COOHなどの反応其を有し、負に荷電している。アルコールに溶けにくく水に溶けやすい。
細胞質、筋繊維を染める。(タンパクを染める)

・パラフィンの種類、融点温度
軟パラフィン:45~52℃
硬パラフィン:54~58℃

・ホルマリンについて
固定液として使用。ホルマリンはホルムアルデヒドを約37%含む水溶液のことである。日常の検査では20%ホルマリン固定液を使用。

・解剖について
司法解剖
病理解剖
行政解剖
系統解剖

・病名
ファロ-四徴症
心室中隔欠損(VSD)、肺動脈流出路の狭窄(PS)
大動脈騎乗、右室肥大
紳士が:心室中隔欠損症
牛に:右室肥大
乗って:大動脈騎乗
ハイドウドウ:肺動脈狭窄
●「ハイヨー!」と牛に乗っかり寝室に

ハイ = 肺動脈狭窄
うし = 右室肥大
乗る = 騎乗 = 大動脈騎乗
心室 = 心室中隔欠損


・心臓
:横紋筋
400倍
:リポフスチン顆粒-加齢、消耗性疾患
:介在板

・肺
100倍
:細気管支
:肺動脈
:肺胞
:細気管支上皮細胞
400倍
:塵埃細胞(じんあいさいぼう)

・肝臓
100倍
:グリソン鞘
:中心静脈
400倍
:クッパー星細胞(マクロファージ)

・胃の3つの細胞
壁細胞:塩酸
主細胞:ペプシノゲン
副細胞:ムチン


・薄切の注意事項

きれいに薄切出来ない
:刃が鋭利でない、条件がおかしい、パラフィンの質が悪い、不純物混入、本態の錆傷、ゴミ

切片にメス傷
:刃こぼれ、石灰化(脱灰)

切片にしわより、べとつく
:柔らかい、逃げ角が大きい、速過ぎる


・進行性染色と退行性染色
進行性染色:特定の組織成分(ここでは核)が染色されているようなもの

退行性染色:過剰に染色して目的以外の部分を分別液で脱色させる方法



・染色前後の処理
1 脱パラフィン
薄切されたままの切片は(非水溶性)のパラフィンに包まれた状態では、染色液は浸透できない。
パラフィン除去の必要がある。
脱パラフィン剤(キシロール):2漕
時間について:温度によって溶解度が左右される
キシロールの中に多少長くおいても染色性に問題は無いが、逆に短時間でパラフィン除去が不十分な場合は染色されず、染色むらができる

2 脱キシロール
キシロールは染色液(水溶性)とはなじまない。よって、キシロール除去する必要がある。
脱キシロール剤:100%エタノール2漕

3 親水
100%アルコールに浸かった切片をいきなり水溶性の染色液に浸けると
・染色液が浸透しにくいこと
・異質液による衝撃が切片を剥離しやすい
90%、80%、70%アルコール後、流水水洗

1 脱水
永久標本として残すためには、脱色しない標本が必要。
脱色の最大原因:脱水不足
脱水の方法
70%80%90%100%アルコール
エオジンの分別:水や低濃度アルコールでは脱色しやすいので、手早くする

2 透徹
細胞に透明感を与えること
また樹脂でできた非水溶性封入剤で封入するために、樹脂に親和性のないエタノールの除去
キシロール3糟
白濁した場合は、脱水不十分

3 封入
そのまま放置すると乾燥し、透明感を失って検鏡できなくなるため、封入剤を使ってカバーガラスで覆う。


・白濁
脱水不十分

血液検査学 後期試験範囲 まとめ

・白血球疾患の特徴
量的変化
質的変化

・白血球機能異常症
先天的、後天的に好中球が低下、感染症を繰り返す
1 慢性肉芽腫症:先天性・常染色体劣性、伴性劣性。活性酸素ができない
2 Chediak-Higashi症候群:貪食能、殺菌能傷害
3 ミエロペルオキシターゼ欠損症:活性酸素ができず殺菌できない

・好中球増加症:7500/μl以上 成熟型を主体とする
1 感染症等の炎症:左方移動、リンパ球増大
2 悪性腫瘍
3 血液疾患:慢性骨髄増殖性疾患
:慢性骨髄性白血病、真性多血症、骨髄線維症、本態性血小板血症

4 薬物:副腎皮質ステロイド、アドレナリン(辺縁プールから循環プールへ

・白血球減少症
好中球減少症
1 感染症によるもの:腸チフスで減少
2 無顆粒球:薬剤によるもの
3 造血器腫瘍:骨髄を占拠される
4 貧血:(再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、巨赤芽球性貧血、発作性夜間

血色素尿症)汎血球減少症
5 脾臓機能亢進症:汎血球減少症
6 免疫性好中球減少症:好中球同種抗体(胎児)、好中球自己抗体(全身エ

リテマトーデス)

・好酸球増加症:500/μl以上 アレルギ―性疾患、寄生虫疾患

・好酸球減少症:10/μl以下 副腎皮質ホルモンの増加

・好塩基球増加症:正常20-80/μl 慢性骨髄増殖性疾患

・単球増加症:約800/μl以上 炎症性疾患の回復期、骨髄異形成症候群

・リンパ球増加症:約4000/μl以上 幼時期は多い、ウイルス感染症で異型

リンパ球、遺伝性単核症で異型リンパ球

・リンパ球減少症:約1000/μl以下 後天性免疫不全症

・類白血球反応:増加し、類似した細胞が見られる。二次反応
1 骨髄性類白血病反応:重症感染症 好塩基球増加なし 好中球アルカリフ

ォスファターゼ活性増加、Ph1染色体なし

2 リンパ性類白血病反応:ウイルス感染症

・汎血球減少症:3系統同時に減少
1 産生低下:再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血
2 崩壊、貯留の亢進:脾臓機能亢進症、発作性夜間血色素尿症

・伝染性単核症:ウイルスによる急性感染症、単核球の増加、EBウイルス。

リンパ球系細胞増加、異型リンパ球、T細胞(CD8)

・悪性リンパ腫:悪性腫瘍。リンパ球が腫瘍化し腫瘤形成。リード・ステル

ンベルグ巨細胞、腫瘍細胞化骨髄を浸潤

・白血病:白血球の悪性増加。寛解することはあっても完治しない。5年再発

なしで完治。

・非白血性白血病:白血病細胞が末梢血腋に出現しない

・急性白血病:芽球主体

・慢性白血病:各成熟段階の細胞も見られる

1 急性骨髄性白血病:AML 70%
2 慢性骨髄性白血病:CML 10%
3 急性リンパ性白血病:ALL 20% 小児
4 慢性リンパ性白血病:CLL
10万人に4-5人発症/年

・急性白血病:貧血、出血性素因、発熱。血小板減少、白血球増加。汎血球

減少症を示す。骨髄の過形成。

FAB分類:骨髄塗沫標本のギムザ染色、ペルオキシターゼ潜蝕 から分類。
1 未治療の骨髄標本
2 芽球:30%以上
3 ペルオキシターゼ陽性芽球:3%以上は非リンパ性
4 リンパ性:3亜群
5 非リンパ性:8亜群

・急性非リンパ性白血病:ペルオキシターゼ陽性芽球が3%以上。ALL以外
M0 急性微分化型骨髄芽球性白血病:AML アウエル小体陰性、ミエロペルオ

キシターゼ陰性、免疫は骨髄陽性、リンパ陰性

M1 急性未分化型骨髄芽球性白血病:M1-AML アウエル小体陽性、ペルオキ

シターゼ陽性、ミエロペルオキシターゼ陽性(3%以上)、骨髄陽性、リンパ

陰性。白血病裂孔との区別は前骨髄球、成熟顆粒球を少数見る

M2 分化型骨髄芽球性白血病:M2-AML 骨髄芽球30%で多数。ミエロペルオ

キシターゼ陽性、好中球アルカリフォスファターゼ活性低下、t(8:21)

(q22;q22)ALM1/MTG8

M3 前骨髄球性白血病:APL 前骨髄球が大半を占める。アウエル小体陽性、

Faggot細胞、アズール顆粒豊富、ミエロペルオキシターゼ強陽性、t

(15;17)q22;21)PML/RAR2。播種性血管内凝固症候群(DIC)

M4 骨髄単球性白血病:AMMoL。二系統への分化成熟。骨髄芽球30%以上、単

球系20%以上。ミエロペルオキシターゼ骨髄、単球系ともに陽性。エステラー

ゼ染色陽性

M5 急性単球性白血病:AMol 単球が80%以上。単芽球M5a(ミエロペルオキ

シターゼ弱陽性)、前単球M5b(ミエロペルオキシターゼ陽性)。エステラー

ゼ染色非特異的(単球系陽性)血清尿中リゾチーム高値

M6 赤白血病:EL骨髄芽球30%以下の場合はMDS。赤血球の異形性、PAS染色

陽性

M7 巨核球性白血病:ミエロペルオキシターゼ陰性、血小板ペルオキシター

ゼ陰性、免疫CD41(ALLとの鑑別点)

・急性リンパ性白血病:ALL
ペルオキシターゼ染色陽性率3%以下
エステラーゼ染色陰性
白血病細胞(芽球)の普通染色特徴:L3に空胞

・FAB分類、WHO分類
FAB:骨髄塗沫標本の普通染色、特殊染色。芽球の比率が20%以上であること
WHO:血液細胞の悪性疾患全て。遺伝子異常、発生原因を主体に分類

・慢性骨髄性白血病:CML 腫瘍性増殖。白血球の著増、脾腫。
抗酸好塩基増加。血小板増加。好中球アルカリフォスファターゼ活性低下。
骨髄過形成、巨核球増加、赤芽球リンパ球相対的減少フィラデルフィア染色95%陽性
他の慢性骨髄増殖性疾患、類白血病反応M4との鑑別はキメラ遺伝子で

・成人T細胞白血病:ATL 成人に発症する白血病。花冠状を示すT細胞。レトロウイルスを認める。花冠状、CD4、抗HTLV-1抗体陽性

・慢性リンパ性白血病:CLL 成熟形態を示すリンパ球の腫瘍性疾患。B細胞
CD19、20.免疫グロブリン減少。

・毛髪細胞白血病:毛状突起を持つB細胞、CD19 20

・骨髄異形成症候群:MDS 血球に異形性、汎血球減少、白血病細胞30%以下

・血球形態異常:赤芽球系は巨石芽球様細胞、顆粒球はペルゲル核異常、好中球アルカリフォスファターゼ活性低下

・ペルゲル核異常:メガネ状の2核。後天性は偽ペルゲル核異常(骨髄性白血病、MDS、感染症、中毒)

・M蛋白血症:血清にMタンパク出現。MタンパクはB細胞系に形質細胞が産出。異常免疫グロブリンを産生する腫瘍。
悪性は多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症

1 多発性骨髄腫:B細胞性腫瘍、特徴的病態、骨破壊! (`・ω・´)骨髄腫細胞。赤血球連銭形成 (`・ω・´)高度な貧血 (`・ω・´)M成分、IgGADE!!赤沈亢進!!ベンスジョーンズタンパク陽性!!

2 骨髄性マクログロブリン血症:IgM産生細胞の腫瘍性増殖。全身絵リンパ節腫脹。骨破壊なし!!! (`・ω・´)
高度な貧血!!赤血球連銭形成!!多数の腫瘍細胞。IgM増加。赤沈亢進

・血小板の異常による出血性素因
:血小板が40万以上 血小板増加症
:血小板が10万以下 血小板減少症
5万以下:死前出血はなく、死斑、外傷、オペ後の止血困難
1万以下:誘因がなくても出血

・偽性血小板減少症:EDTAで血小板凝集、クエン酸、ヘパリンで対応

・産生低下による血小板減少症
:造血幹細胞減少-骨髄巨核球減少-産生低下:再生不良性貧血、抗癌剤、急性白血病
:骨髄巨核球の減少はない-血小板の産生低下:MDS、巨赤芽球性貧血

・メイヘグリン異常:染色体優生遺伝
1 血小板減少症
2 デーレ小体
3 巨大血小板
の3主徴

・突発性血小板減少紫斑病:ITP 明らかな原因の見いだせない血小板減少症。急性は小児。慢性は自己免疫疾患、成人。エバンス症候群。
:出血性による貧血がなければ血小板減少以外に異常無し
:巨核球数は減少しない
:抗血小板自己抗体の増加
:ほかの疾患がない
血小板:10万以下、大型血小板出現
止血検査:一時止血時間延長
毛細管抵抗試験:減少
プロトロンビン時間:正常
活性化部分トロンボプラスチン時間:正常
骨髄巨核球:正常-増加
抗血小板自己抗体:90%以上が増加
血小板寿命:短縮
除外診断をおこなう

・血栓性血小板減少紫斑病 TPP
:3主徴(血小板減少、毛細血管障害性溶血性貧血、神経症状)
:フォンウィルブランド因子切断酵素欠損が原因
:破砕赤血球を認める

・ベルナール・スリーエ症候群
:膜糖蛋白(GPIb/IX/V)の先天的欠損
:大型血小板の出現
:出血時間:延長
:血小板粘着能:低下
:血小板ADP凝集:正常
:リストセチン:欠如
:GPIb欠乏確認(確定診断)

・グランツマン血小板無力症
膜糖蛋白(GPIIb/IIIa)の先天的欠損
:血小板数:正常
:出血時間:延長
:血餅収縮:欠如
:プロトロンビン時間:正常
:活性化部分トロンボプラスチン時間:正常
:膜糖蛋白(GPIIb/IIIa)欠損確認

・薬剤性
アスピリン服用による、トロンボキサンA2の産生低下、血小板のADP放出抑制
:出血時間:延長
:プロトロンビン時間:正常
:活性化部分トロンボプラスチン時間:正常
:血小板数:正常
血小板凝集能:低下

・本態性血小板血症
出血症状と血栓症状をだす、骨髄増殖性疾患
:血小板:60万:血小板凝集、大型血小板、巨核球断片
:骨髄像:過形成
:染色体分析;Ph染色体(-)
:出血時間:延長
:エピネフリン凝集:低下
血清血中尿酸:高値

・凝固因子欠如
:血友病A(VIII因子):67%
:フォンウィレブランド病:15%
:血友病B(IX因子):13%

・血友病A
第VIII因子の活性低下。X染色体にあり、男性に発症
深部組織内出血 (`・ω・´)
関節内出血 (`・ω・´)
血友病性関節症 (`・ω・´)
既知のVIII因子欠乏血漿と患者の血漿の混合血漿でAPTT:延長!!

・血友病B
第IX因子の活性低下
:出血時間:延長
BaSO4吸着血漿と患者の血漿の混合血漿でATPP:延長

・フォンウィレブランド病
血小板のコラーゲンへの粘着不良
血小板機能低下:VIII因子活性低下
:出血時間:延長
:血小板粘着能:低下
:血小板凝集:リストセチン低下、ADP/コラーゲン正常
:プロトロンビン時間:正常
:活性化部分トロンボプラスチン時間:延長
:VIII因子活性:低下
:リストセチン・コファクター活性:低下
:vWF抗原量:低下

・藩種性血管内凝固症候群
基礎疾患によりおき、微小血栓多発、出血症状
・血液凝固物質の流入
:急性前骨髄球性白血病による
:悪性腫瘍の凝固促進物質によるもの
:固有組織液の大量流入
・血管内皮細胞の障害
:抗血栓物質
:エンドトキシン:組織因子産生を刺激。過凝固状態をおこす。血管内皮細胞を傷害
・活性化凝固因子、凝固抑制因子の処理能力低下
:肝疾患のDICは機能低下による
[1:15:26] くにお君: ・藩種性血管内凝固症候群
基礎疾患によりおき、微小血栓多発、出血症状
・血液凝固物質の流入
 :急性前骨髄球性白血病による
 :悪性腫瘍の凝固促進物質によるもの
 :固有組織液の大量流入
・血管内皮細胞の障害
 :抗血栓物質(トロンボモジュリンなど)
 :エンドトキシン:組織因子産生を刺激。過凝固状態をおこす。血管内皮細胞を傷害
・活性化凝固因子、凝固抑制因子の処理能力低下
 :肝疾患のDICは機能低下による
臨床症状
・消費製凝固障害
 フィブリン血栓の頻発により1,2,5,8,13因子が低下
・アンチトロンビン(凝固抑制因子)は過剰に産生されたトロンビンと結合して消費減少される。
・血小板はフィブリン血栓にとりこまれトロンビンにより凝集をおこし、除去減少する。
検査所見
・消費性凝固障害 1,2,5,8,13因子、血小板の消費
 1.フィブリノゲン:減少
 2.PT:延長 1,2因子減少による
 3.APTT:延長 8の減少による
 4.トロンビン時間:延長
 5.血小板;減少
 6.赤血球沈降速度:延長
過凝固状態
 アンチトロンビン:低下 トロンビンアンチトロンビン複合体(TAT):増加

ループス・アンチコアグラント LA
・リン脂質に反応する抗体
 試験管内では凝固時間が延長、生体内では血栓促進物質として働く
検査所見
 出血時間、PT、APTT、凝固時間:すべて延長
 抗8因子抗体が存在する場合 後天性血友病
 
血管の異常、血管紫斑病
 血管自体か周囲結合組織の異常により紫斑を生じる症候群
 血管壁の透過性、脆弱性の促進
血管壁の異常
 オスラー病
 シェーンライン・ヘノッホ紫斑病
 異常蛋白血漿
血管周囲の結合組織異常
 エーラース・ダンロス症候群
 老人性紫斑病
 クッシング症候群
 壊血病

抗血栓療法(重要)
 抗血小板療法
  アスピリン:シクロオキシゲナーゼを不活化:TXA2の産生低下
 抗凝固療法
  ワーファリン:VK不足になりPIVKA産生される2,7,9,10が減少。
  ヘパリン:アンチトロンビン作用、抗10a作用
 血栓溶解療法(テストに出ない
  プラスミノゲン活性化

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