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ジミンに似合いそう。
おふろ上がり
『アイス食べた~い』
っていうジミンに付き合って
寒いのにコンビニに行く途中
すれ違う人の洋服に気を取られ
少し前を歩くジミンの背中に追突
「イタッ、ごめん…」
『もう!よそ見しないで!』
振り向いて私に言うと…
グイッ
私の腕を掴んでどんどん歩いてく
薄暗い路地に入って行くから
「ちょ、ちょっと…どこ行くの?」
問いかけても答えてくれなくて
急に足を止めるとクルッと振り返る。
壁に押し付けられ、見上げると
真剣な瞳が私を射抜く。
…怒ってるのかな
「ジミン…?」
黙ったままだった唇が私の額に触れる
『…僕のことだけ見ててよ』
そう言って少しだけ乱暴に
抱きしめられる
体を離すとジミンは
両手で頭をわしゃわしゃっと掻き
『だぁ~!もぉ~かっこ悪い…』
その場にしゃがみ込む。
『(名前)ヌナが他の人を見てただけで
ヤキモチ妬くなんて…』
耳まで真っ赤に染めて頭を抱えるジミン
ヤキモチ、だったのか
「違うの。さっきの人のアウターがね、
ジミンに似合いそうだなって思って…」
『でも、ダメっ!
僕が心配になっちゃうから…』
ジミンは立ち上がって私のほっぺに
ちゅっ
ワザと音を立ててキスをする
『い~い?(名前)ヌナが見ていいのは
僕だけだからね!わかった?』
「はーいw」
心配しないで。
私は出会ってからず~っと
かわいいキミに夢中だよ。
「ジミンって、かわいいよね」
『えー、かっこいいって言われたい…』
唇を尖らせて
ほっぺを膨らませた
ワザとらしいその拗ねた顔も
自分でやっといて
可笑しくなったのか
吹き出してフニャって笑う顔も
どの場面のジミンも…
「好きだよ」
私よりちょっと大きいだけの
ジミンの右手を取って指を絡ませる。
『…ちょ///(名前)ヌナ、それ反則~!』
ジミンは左手で顔を隠すように覆って
『やばっ、ニヤニヤしちゃうじゃん///』
って言うから…
「やっぱりジミンには
かわいいって方があってるよw
アイス買いに行こ?」
そう言った途端、
繋いだ手が引かれる。
ジミンが真面目な顔で私を見つめて
私の頬に触れると
『帰ってから、(名前)ヌナに
かっこいいって言わせてみせるから
…覚悟しといてね?』
急に男らしくなるジミンに
ドキッと胸が跳ねる。
まっすぐ私を見つめるから
照れくさくて思わず目をそらすと
ジミンの親指が、私の唇をなぞる
『…僕にヤキモチ妬かせた罰』
耳元で囁いてそのまま私の唇を塞ぐ
「…んんっ…」
『…はぁ…キスだけじゃ足りない。
続きは家でね!早く帰ろ?』
やっとコンビニでアイスを買って、
家に帰ったらどんな罰が待ってるのか
ちょっぴり期待、しちゃう…よね///
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