「そんなわけ…。
ほら今僕たちしかここにいないんだから。
それにドッキリだったら
わざわざこんな場所でしないでしょ」


 









こんな密室に2人きりで
ドッキリなんてするか?


しかもコリちゃんに?













発想は面白いけど









俺だって真面目に告白している訳だし
分かってもらわなきゃ……。   







 




「僕は変わった仕事をしてるけど…
今、コリちゃんの目の前にいる同級生
キムソクジンはコリちゃんに告白しました。

もし僕が嫌いなら振って。
でも嫌いではないなら、とりあえず
はいって言ってくれればいいの。ね?」







我ながら強引だけど





彼女から受け入れて貰いたくて


返事を促した。













俺の目を見る彼女の目は



不安そうに揺らいでいた。











彼女は俺のこと
嫌いではないにしろ



特別な感情を持っていないのは
分かっていた。









だから今回俺が欲しい返事は






とりあえず付き合ってみて

今から俺のことを考えてみる



という返事だった。