「何が?」
「へ?
あの~……ソクジンさん……
芸能人じゃないですか……」
やっぱり俺をそう認識して
距離を置こうとしてたんだな……
彼女の発言から俺は色々とヒントを得て
彼女の考えていることが
少し分かってきた。
「あ~そういうことね~
ん~……僕今日ここに
芸能人として来てないからね。
僕の尊敬する人から
友達は大事にしないとって
色々教えて貰ったから
今日ここに来たんだ。
僕がそうしたいと思ってるから
別に良いと思うんだけど……
ダメ?」
我ながら俺ってしつこいよな~笑
彼女への戦法は
いつの間にか駄々っ子になっていて
端から見たらウザい奴だよな…とは思うけど
彼女とコミュニケーションを取ってみて
結構楽しく思ったから
もっと知りたいと思っていたのは
確かなことだった。
彼女を例えるなら難問のような感じで……
見られないよう
知られないよう
人から距離を置き
何かを中に隠している。
だからちょっと冷たい感じの発言がある。
でも小出しにしてくれるヒントで
あぁ……そういうことか……と分かると
なんかすごく嬉しかった。