「ほら~~すぐ目反らす~
僕のこと嫌いでしょ?」
もう嫌いならそうと言ってくれ……と
半分思いながらそう問い掛けると
「や………嫌いな訳じゃ…」
「いいよ。仕方ないよ。
人には好き嫌いあるから。
でもこれから仲良くなれば
嫌いじゃなくなるかもしんないと
僕は思ってるし」
彼女と発言のタイミングが被ったけど
彼女は本当に否定する感じで
手を顔の前で振っていて
俺の発言自体に驚いている感じだった。
その様子を見て
なんだ、嫌ってた訳じゃなかったのか…と
ホッとしてる自分がいた。
嫌ってるんじゃないんだとしたら……
Lineとか教えてくれたりしないかな……
「ねぇコリちゃん。
連絡先交換しない?」
伺いながらもそう言ってみると
彼女はちょっと身を引き
こっちを見て
目を大きく見開いた。
「や……えっとあの…
それは……大丈夫なんですか…?」
彼女はすごくドキマギしていた。