-ユンギ目線-
日常の息苦しさから解放されたくて
前から
なんとなく癒しの空気を持つ彼女と
長く過ごす時間が欲しいと思っていたけれど
忙しくてなかなか時間が取れなくて
彼氏らしいことも
なに一つ出来ていないことに
申し訳なさを感じていた。
でも活動が落ち着いて
やっとのことで時間を作れたタイミングで
彼女の家に初めて泊まって
初めて恋人らしいことが出来た気がして
更に彼女を好きにもなって
俺はすごく満足していた。
それで
少し舞い上がっていたのかもしれない。
だからこそ
彼女と遠距離になってしまうという事実を
知った時のショックは
それなりに大きかった。
それを告げられた日
滅多に来ることのない
彼女からの着信に気づいた時は
嫌な予感はしていた。
夜落ち着いてから折り返すと
彼女はすぐに電話に出たから
もしかしたら
なにか深刻なことなのかもしれないと
ちょっと緊張もした。