俺はそのまま爆睡してしまったようで
気づいたら夕方になっていた。
目を覚ますと
肌触りの良い薄い掛け物が
俺に掛けられていて
この快眠の空間を作るのは
やっぱり彼女なんだなぁと思った。
俺が目を覚ました時彼女は
丁度キッチン辺りに居て
「あ、起きたし…
ごはんはどうする?」
俺に気づいて声を掛けてきた。
そんな時間……?
ケータイで時間を確認すると
もう17時になろうとしていた。
うわ、やっば…
会社に呼ばれてるんだった……
「あ~俺…
今から事務所行かなきゃいけねぇから帰る」
「そう」
本当は三食一緒に食べて
また泊まって……
ってしたいくらいだけど
仕事は………仕方ない。
昨日からホントあっという間だったなぁ…
そう思っていると彼女は
俺にお茶を渡してくれた。
やっぱり不思議だ。
なんで彼女は
俺の気持ちがこんなにも分かるんだ…?
そう思いながらも
喉がカラカラだったから
「サンキュ」
一気に飲み干した。